デザイン

テンセグリティモデルの美しさは
モデル言語の理解度から生まれる。
テンセグリティシェルターで美しければ、
それは構造とパターンと物質との調和の美しさだ。
構造とパターンの物質への変換テクノロジーは
シナジェティクスとデザインサイエンスとの
相互作用から生まれる。
デザインとはその相互作用を発見する仕事である。

所有

健全な人間に過剰な現金を贈与すると
やがて高級車を乗り回すようになるだろう。
経済的に困窮した男に高級車を与えると
その男は富裕層の気分になれる。
しかし、どちらも本当の金持ちが
車も土地も所有していない現実を
見ようとはしない。
いつでも買えるほどの富を信じていないから。
現実は所有欲から生まれない。

変動

不動とは時間のない概念である。
未来永劫を前提にして生きる欲望から生まれた。
その空虚がバレると、偶然に見せかけた経済の変動によって
人々は未来までも搾取されている。

破壊実験

構造がわかるのは
構造がデザインしたとおりにできた時ではない。
構造が破壊された時だ。
すべての航空機は破壊実験の後に飛行している。
住宅はもっとも危険な方法でデザインされている
もっとも高価な製品である。

人工意識

ポケット関数電卓とiPhone 6 Plusは
ほぼ同じ大きさである。
関数とは、機能(=function)である。
スマホという無数の機能は
関数と同様にブラックボックスでデザインされている。
他者という変数に依存して
自己が決まるならば
その関数は人工意識に接近している。
アマゾンからの推薦された新刊案内のメールには
最近ほとんど反発を感じなくなっている。

暗黙の了解

建築の構造において
圧縮材が一つ多くても過剰を心配しない。
そもそも構造の安全率が5倍以上でデザインしているからだ。
建造コストが過剰になるような建築ビジネスは
専門技術者たちの暗黙の了解によって支えられている。
テンセグリティにおいては
張力材が一本多い方が、一本少ないよりも危険である。
シナジーが劣化するからだ。
シナジーは、自然の暗黙の了解から生まれる。

自分の経験

専門家を目指す学生は
インターネットでより有利になっている。
研究をする時間コストは明らかに経済的になっている。
もし、自分が考えたことを研究する気なら
引用文献を読む時間はほとんどなくても構わない。
誰にも似ないように思考するためには
他人の経験だけでは十分ではないが、
誰にも似ないように思考していなければ
自分の経験も存在しない。
誰にも似ないように思考するとは
誰にも似ないように感じることが
ほとんどないことに気づくことから始まる。

細胞テンセグリティ

航空機の安全性は、より軽量な構造の方が安全である。
その結果、経済的に飛行できる。
人間が製作するすべての建築構造における構造の定義は
テンセグリティの発見まで存在しなかったことが分かる。
細胞の概念とその構造が顕微鏡が発明されるまで
存在しなかったように。
そして、航空機も細胞も、生存率を向上させるために
より軽量にデザインされている。
細胞の自己増殖の過程では
テンセグリティ構造なしでは、細胞分裂時の経済的な自立性を
確保できない。

離脱する方法

太陽がない早朝に
コーヒーを沸かして飲む前に
私は幾つかの絵を描いている。
2BのHi-Uni で
できるだけ消しゴムを使わないで
数学の問題を解くときのように。
そして、綺麗ではない最初の絵を
コルクのボードに透明なピンで留める。
それらの絵はやがてコルクのボードから外される時がくる。
必ずやってくる。
現実のほうが素晴らしいから。
そして、そのボードには
無数の絵で日焼けした
残像(イリュージョン)だけが残っている。