やってみないと分からないというタイプと
やってみれば分かるというタイプがいる。
科学的な研究開発には
後者が向いているのではなく
後者の方が楽しく実行できる。
新しいことをするために
否定語は不要だ。
新しいことにはつねに失敗が含まれるから。
発見について(続)
自分が探している以上のものを見つけるためには
人間の他の生存方法に深く関与していなければならない。
科学的数学的な発見に至る行為のほとんどは
合目的存在から離脱する行為に等しい。
環境整備
「最高の授業には最高の教師と最高の生徒が必要だ」
と考えているのは、教師と学生の傲慢で不自然な考えである。
最高の授業には最高の教師も生徒も不要だ。
こどもがこどもを教える環境をデザインするのも教師ではない。
こどもは動的に変動する環境をつねに動的に整備できるからだ。
彼らは、生存に不可欠なあらゆるタイプの言語を
短期間に習得できる。
暗闇の軌跡
人の通らぬ道は選べない。
獣道でさえ、幾度の暗闇を通った後にできる。
完全に独創的なアイデアとは
暗闇で途絶えた跡を追い越す行為である。
無意識と意識をしばしば往復した軌跡を辿れば
すべてが変わる野生のフィールドへ導かれる。
発見について
発見とは
才能と意志のかけ離れている場所で
自分が探している以上のものを見つける客観的行為である。
しかし、その他の発見は無知から生じる再発見か
他人のアイデアのアレンジにすぎない。
動的平均律
テンセグリティは
現状維持型の構造安定性をけっして形成していない。
構造の動的平均律がアクティブな共鳴作用を形成することによって
静的な調和と後退を免れている。
アクティブな共鳴作用は
外力を受けることによって
より共鳴作用を形成すると同時に
その増幅をより軽減することができる。
動的平均律は
均等な周波数比で分割した圧縮材の長さとその細長比とが
より破綻の少ない共鳴を得る方法とその組織化のプロセスを確立する
テクノロジーである。
宇宙の構造安定性は動的である。
才能
シナジェティクスを理解するには
遅すぎることはないが
デザインサイエンスを始めるには
遅すぎる。
才能は、理解よりも
他者への配慮を最後にするからだ。
最良の製品
発見とモデリングにはタイムラグがある。
たとえば、美しいモデリングにはやがて飽きるが
概念的なモデリングはいつまでも保存される。
美しいモデリングは
概念の発見の後に制作されるからだ。
しかし、最良の製品はその全てを統合した段階で制作される。
最良の製品には計画的陳腐化は起こりえない。
つねに概念の破壊による革命的モデリングが先行するだけである。
プリセッション
自然の原理の発見がさらなる原理の発見を誘導することも
自然の相互作用に含まれる。
自然の原理の発見のプリセッションは、新たな原理の発見にある。
この相互作用の実践は、まだ科学教育プログラムには含まれていない。
非人格的に
物理学におけるブラックホール、量子もつれや量子テレポーテーション、
そのすべての概念も定義も
そして、それらの実験による存在証明方法も
基本的には擬人的である。
しかし、宇宙は非人格的な存在である。
シナジェティクスほど
擬人化を遠ざけるメタフィジックスは存在しないだろう。
シナジェティクスは
非人格的に思考する過程における科学的な試みである。
宇宙の非人格的なテクノロジーは
人格の破壊と殺傷のための軍事テクノロジーのようなノウハウとは異なる。
