極小システム

線分(line)とは
隔たった2つの極小システムとの関係である。
テンセグリティがジョイントレスに見えるのは
古代ギリシアの数学者ユークリッド以後
その極小システムには
大きさがないと教育されてきたからである。
21世紀の個人という極小システムには
自由があるが
国家システムという全体に
ほとんど影響を与えられない存在であると
信じ込まされている。
同時に、隔たった2つの極小システムとの関係も
加速度的に消失し始めているからこそ
<部分から推測できない全体の働き>よりも
<部分から推測できる全体の働き>が
より多くの部分を覆い始めている。
それらの部分は
部分と全体との関係には
もはや無関心である。

4種のシナジェティクス

これまでの不透明な住居の壁に
外部からの光や音、そして芳香と眺めを
透過させることは困難である。
分厚い不透明な壁ではなく
聴覚、触覚、視覚、嗅覚を遠ざけるための
4種のシナジェティクス技術がある。
それらは、不透明な物質によって
バイオスフィアの720度の全方向性の視野を遮り
個人空間を分断する方法よりは
軽量で再生的に優れている。

安全な遊離のために

最密充填システムでは
ある球が周囲の球の中心として始まるのではない。
最初に2つの同径の球が最短距離で形成する相互関係から始まる。
その関係が全放射方向において
隣接するすべての球において反復されるのである。
全放射方向におけるこの相互関係は、
バックミンスター・フラーによって
最初にオクテットトラス構造の総三角形化システムに変換されたのである。
このシステムは未だ一般住宅には採用されていないが
大地から安全な遊離状態を維持するための
軽量化が要求される自動車、航空機・宇宙構造物などの
モバイル用人工物にはもっとも有効な原理として応用されている。
重力が有無にかかわらず、宇宙は全方向的である。

忠誠心(loyalty)と 王権(royalty)

生き残るための戦略においては
つねに2つ以上の政治的・宗教的組織の
どちらの内側(inside)に属するかを
最初に選択しなければならない。
社会はその選択の論理性と信頼性を
期待するように教育してきた。
この条件反射的な前提に対して
疑いを抱かせないためには
集合的な領域内(=domain)に
生まれながらに属するという意識に基づいた
忠誠心(loyalty)が形成されなければならない。
相対立して引き裂かれる忠誠心が形成されないように。
21世紀の特許権に伴う委譲された
ロイヤルティ(特権階級 royalty)にさえ
忠誠心の歴史的起源が刻まれている。

高速道路の安全率(Safety Factor)

高速道路または国道内で
車が積雪で埋もれ物流が止まった主要原因は
予測を超えた豪雪や密度の高い雪質だったからではない。
都市間のほとんどを互いに張り巡らし
つねに整備された高速ネットワークが
基本的に2車線しかなかったからである。
日本以外の20世紀の先進工業国の高速ネットワークは
すべて3車線で設計されてきた。
危機的情況での移動し分散する自由度が
3車線目にあるからである。
設計技術的な無知によって
不確実性がより増大しているにもかかわらず
半世紀ぶりの気象異変という不確実性を信じ込まされている。
そして、構造のマージン(余裕部分)を無視した
擬似的な安全率によって
人々は移動中に凍死または餓死しかけたのである。

問題

優れた問題の方が
その問題解決方法よりも
独自性が高い場合がある。
独自性を生み出す
その独創力は
解決方法が未だ存在しない優れた問題をも生み出す。
さらに、その独創的な解決方法によって
問題を減らすと同時に
しばしば優れた問題を増加させることができるのは
問題を定義する新たな直観とビジョンが存在するからだ。
問題解決方法は
問題増加方法に変換できる。

2つの球体

25世紀前のギリシアの球と
シナジェティクスにおける
ジオデシック球には明確な違いがある。
無限は、有限なシステムの中で形成される
局所的な現象である。
局所的なシステムは
連続的に細分化されるが
限定的である。
無限は、永遠とは無縁である。

自己愛

自己愛は自分の一部であるから、
自己を冷静に外から見つめるということは難しい。
人間に深く根づいた自己愛は
<分断して征服される>最初の要因である。
自己愛に基づいた個性との融合は
さらに分離の要因である。

持続可能な開発(Sustainable Development)

持続可能な開発や発展を支えている思考こそ
補助金による見せかけの持続性を形成し
自発性を犠牲にしてきた。
それゆえ、すべての反応を無視し、
新たなものを絶えず拒んだ
持続可能な安定願望は
怖れと不安を回避する裏返しの願望なのだ。
自然以外に
持続可能なシステムは
まだ誰も開発していない。

怖れ

誰でも
新たな経験をする毎に
より多くを学ぶ。
断続的に恐怖を与えると
常により少なく学ばせることができる。
人々は
気にせず何でも食べはじめている。