続)エンジニアについて

原発の科学者やエンジニアたちは
太陽に核分裂の起源を求めることができなかった。
なぜなら、太陽は自らの内部で
原子を互いに融合させるエンジニアリング
(=水素原子4つが融合してヘリウム原子1つになる核反応)を
すでに生み出してたから。
ーーーー電気エネルギーではなく無限の光を隈無く太陽系に永遠に生成するための。
太陽にとって
核分裂によって不安定な核物質ばかり増加させても
太陽系は形成できないからだった。

エンジニアについて

エンジニア(engineer)とは
in-(中に)+gignere(生じさせる、産む)であり
エンジニアの内部に技術の起源(origin)を生じさせる人間のことである。
言い換えれば、技術の在り方を物質に変換できる人間のことである。
この70年間、世界中の原発エンジニアたちがこぞって原子核を破壊しても
本来の安定した元素は生じなかった。
同時に彼らは半減期よりも早く安定した元素には変換できないという
無惨な現実に直面した。
本来のバイオスフィアには存在しなかったが
バイオスフィア内で始まった70年前から開始された
幾千の核分裂(正しくは人間による元素の破壊作業)によって
生成された新たな元素類は
宇宙の元素周期律をけっして破壊しなかったが
原子炉の内外部でそれらを安定させるエンジニアリングを
ついに完成できなかった。
物質をエネルギーに変換する過程で生じる
種々の放射性物質を安定化するエンジニアリングは
21世紀でも未完成だ。

黒い瞬間湯沸器

原子炉はウランの核分裂を利用したもっとも複雑な瞬間湯沸器にすぎない。
だからこそ火力発電所よりはるかに危険で高価だといことがバレるまでに、
そして
原発爆発で失われた発電量は
東電の全発電量のわずか3%であったことが市民にバレるまでに、
3回も爆発しなければならなかった。
さて半減期を待たずして
4回目の爆発は起こるのだろうか。
原発を所有する電力会社が、原子力専門家の承認を得ていない行為を、
自分だけの判断でなし得るという事実そのものが、
そして
原子力規制委員会の職員が原子力を推進してきた
経済産業省や文部科学省からも採用されること自体が
公正な人選方法を最初から除外している事実そのものが、
原発企業と原子力専門家の関係における決定的な欠陥なのである。
あの事故はまだ分析されていないばかりか
まだ教訓さえ生まれていない間に
4回目の爆破の用意を開始したことは誰も疑わない。
過剰な瞬間湯沸器は
ついに権力の象徴にはなり得なかったばかりか
史上最大級のメンテナンスを必要とする黒い鉄の瞬間湯沸器なのだ。

現在

思考は、過ぎ行く現在から未来と過去とを分離する。
しかし、分離に対する要求そのものが
現在から遠ざかることを知らないのである。

シナジェティクスと数学

構造とパターンが意味するものを
正しく見ること自体がシナジェティクスである。
それは構造とは何かを学ぶことに他ならない。
そして学ぶとは構造に関する情報を集めることではなく、
構造とパターンを瞬時に見抜くことである。
構造とパターンの発見とその秩序化は
純粋な数学であり、その定義でもある。

太陽系

人間は内部に大しても外部に対しても
太陽系の元素存在度を変えてはいけない。
元素存在度を不変のままで
人間は環境をデザインする能力が与えられている。
台風や津波のように。

平均的な元素存在度

宇宙空間からの観察によって
地球に毎日2兆個も降る注ぐ流れ星の星屑には
独自の軌道があることが発見された。
アミノ酸などの有機化合物が毎日100トン以上もの星屑に含まれていたことは
46億年間で形成された有機体生命内部の元素存在度と
宇宙の平均的な元素存在度が
ほとんど変わらない事実を説明する。
この<かけがえのないエコロジー>から
<かけかえられるエコロジー>(参照『宇宙エコロジー
ーーーーー バックミンスター・フラーの直観と美』バックミンスターフラー+梶川泰司 著 「序章」美術出版社 2004)
への認識の変容の段階での無数の核爆発によって
この宇宙の平均的な元素存在度を激しく変化させたのである。
太陽系で生命を存続させるためのデフォルトには
固有の平均的な元素存在度を変えないことが含まれる。
これは信念でも宗教でもない
21世紀のメタフィジックスである。

長寿国家

放射性核種(ストロンチウム90、セシウム137など)は
物質的な<死の灰>である。
原発再稼働を承認した国家の思考形態こそは
人間よりも、そしてセシウムよりも
長寿命の<死の灰>に他ならない。
それなくしては
バイオスフィアには存在しない
どんな物質的な<死の灰>も生成されてこなかった。

理解について

グローブ(globe)とは
古代ギリシア語のL.globus(=sphere 球)であり、
凝集した固まりになることでもある。
しかし、地球を意味したのは大英帝国による
東インド会社の世界戦略からである。
その後の2世紀間、支配のためのグローバルな理解は
ついに太陽系には到達しなかった。
(日食で稀に思い出す程度に堕落している)
そればかりか、国家はますますより大きな固まりに
安定しようとしている。
(彼らは石油とウランを独占したにすぎない。)
固体的な理解は時代遅れである。
可能な限り包括的に理解する行為こそ
宇宙的な行為である。
例えば、半径137億光年の球状宇宙は
凝集した固まりではなく、互いに隙間だらけである。