予測的

前例のない緊急事態の専門家は存在しない。
専門家は過去の
複数の前例から確率を試算する研究者でしかないから。
前例のない緊急事態には
少なくとも専門家に依存しない包括的な思考を
人類に要請する役割がある。
包括的な思考はつねに予測的な行動を生む。
行動こそが確率の不確定性から逃れることができる。

最初の哺乳類

他者から奪ったものを
特定の個人が自分の利益とする合法的な略奪において、
それを成し遂げるための最も単純な方法は
ウラニウムとその同位体元素の精製法にまで適応された。
不正に欺くことが
法的・社会的に認められた慣習によって、
人類は簡単に危機に陥る。
そして
利己的な適応を許す環境のデザインには
エネルギーコストがかかり過ぎることを
ついに自覚できなかった最初の哺乳類に
今まさになりつつある。

脱カバー

本の帯や帯の檄文などは日本だけの習慣である。
書籍カバーに巻かれた薄っぺらい帯で
権力や権威のある者が許可を与えたり保証する
「お墨付き」を好むからだろう。
私は購入した書籍から直ちに「お墨付き」に加担するカバーと帯を
すべて取り払った状態で読む。
本屋のレジではそれらをすべて廃棄することにしている。
脱がされた本は
たいていとてもみすぼらしいが
図書館にいくとたまにこの裸の状態で置かれている。
そのままではこのタイプのカバーは
貸し出しのための耐久性に欠けているから
最近はカバーをパウチしていることが多い。
電子書籍になれば
「お墨付き」が「目次と中身」検索や読者のコメント欄に替わっていけば
リダンダンシーが高いこうしたブックデザインは短命に終わるだろう。
脱物質化によって
やっとなんとか書籍は裸文化に戻れるはずだ。

磁場産業

地球の磁場にとらえられた陽子と電子からなる
ドーナツ状にとりまいた<バンアレン帯>が有している、
「太陽風から地球を防御する」機能が発見されてから
僅か半世紀しか経過していないにもかかわらず、
奇しくも人類は
大量の放射性廃棄物(プルトニウムなどの同位元素)から生じて
ほぼ永久に大気圏内を周回する<放射線帯>を、
地球の磁場の内部に閉じ込めてしまった。
これらはすべて、
税金によって軍事化され、産業化された結果だ。
☆磁場の多層ドーナツ構造によってバイオスフィアは太陽風から防御されている。
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☆第2次世界大戦中からバンアレン帯を構成する内部帯の
さらに内部(=大気圏内)を周回する
新たな<放射ベルト>が形成されてきた。

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生物保育器

原子力発電による放射性廃棄物で惑星地球内部を
被爆させる国家と企業と科学者の行為は、
未熟なテクノロジーの膨大な開発費と
原子力エネルギー利権を独占した結果である。
惑星地球内部を被爆させるこのテクノロジーは、
太陽の周囲を軌道を描き、
生物圏を保護され、酸素を含む大気を備え、
DNAとRNAですべての生命システムを制御するための
生物保育器=惑星〈地球〉エコロジーを否定する未熟なテクノロジーである。
しかし、このことを科学的に論証できる科学者はほとんどいなくなった。
彼らの研究エネルギーのほとんどは
より高額な研究費獲得のために
彼らにとって不利益な情報を編集できる超専門家の権限を
確保することに注がれている。
惑星〈地球〉に対して常にエントロピーを増大させる
この種のテクノロジーの歴史は権力システムの歴史と重なる。
原発の核爆発後、さらに彼らは互いににじりよっている。

マッピング・システム

サメのすべての歯は20日に一回の割合で生え替わり
一生に約3万本も生えてくる。
この究極の替歯システムが4億年も変化がなかったのは、
すでにサメの全形態が捕食や繁殖に最も適合した
究極の段階に到達しているからだろう。
事実、世界中の海底や汽水域、淡水域には
サメの歯が無数に散乱している。
彼らは移動しながら
その軌跡を4億年間マッピングしている。

退化

ペンギンは鳥類である。
南極のペンギンが空中を飛べなくなったのは、
氷の大陸に敵がいなかったからではない。
彼らは翼を羽根(feather )のない
ひれ状のフリッパーに退化させて
餌を求めて海中を飛行しているのだ。
彼らの水中速度が容易に最大36km/hに達するのは
海は陸より敵が多いからだ。
陸では長すぎる不格好なフリッパーは
流体との相互作用によって
効率よく揚力を得ると同時に方向舵にするための
抜け落ちる羽根がない翼に退化した
形態デザインだったのだ。
そして、
彼らは食物連鎖の頂点に立つシャチよりも
機敏に動くフリッパーを与えられた。
ーー人間は環境の変化に機敏に適応するために
どの器官を退化させたのだろうか。
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自然選択

正しい理由から
正しいことが選択できた議会制民主主義は存在しない。
間違った理由から正しいことが選択されるのは
一種の自然選択である。
それこそが
自惚れた人間の知性では解決できない場合の
最良な選択方法。

言語

希望のない恐れから
若者の愚痴さえひからびてしまった。
最初に見えない兵器で破壊されたのは
細胞ではなく
われわれの言語だった。
富の合法的な略奪だけではなく
生存の目的を奪うために。