内部被爆(Internal Exposure)

森と海とを
ひどく被爆させてしまった。
それら
いずれ摂取しなければならない
われわれの最初の内部を。
この球状の
われわれにとって唯一の閉じた内部を
半減期よりも早く除染することは
けっしてできない。

真実

公益企業である電力会社の嘘は
エネルギー不足を
国家の嘘は
議会制民主主義を
科学者の嘘は
作業仮説を
それぞれ利用する。
こうして
自分が属する世界の利益のために
大多数に不幸をもたらす<真実>は
無数に存在する。

思考時間

思考することを回避していても
読書すれば
思考できる人は増えたが、
同様に、
読書を回避していても
速読を覚えれば
本は読めるようになると思い込む人も増えた。
しかし
思考には時間が必要である。
思考には時間を回避することはできない。

対称性

税金で開発された原子力発電システムが
安全で信頼できる「テクノロジー」だと完全に信じたから
国民は電気エネルギー代を毎月「金銭」で支払ってきた。
つまり国民は、
開発費とその運営費の両方の負担者として機能してきた。
ならば、この核爆発が引き起こした被曝問題は
まず「金銭」で解決されるべきだ。
そして、放射性物質はボランティアではなく
「テクノロジー」で処理すべきだ。
以上の通り、原子力電力ネットワークのすべてのユーザには
払い戻しを請求する権利がある。

逃亡者

除染などという幻想で
事実を歪曲する行為や、
放射能汚染がないという
現実の否定で結びつく人々は、
とてつもない孤独感から
逃亡したいからにちがいない。
その逃亡者のすべての細胞を構成する
無数の原子核でさえ
原子核内部の異なる相互作用を包括するシステムで
形成されているにもかかわらず。

内戦

復興劇によって
市民に放射能教育をしながら
同時に被曝させることから始まった市民戦争は
より拡大している。