戦争がなかった
この半世紀間の平和は
この地獄を隠していただけだった。
ABCC(=Atomic Bomb Casualty Commission)を
検索してみれば
未来に続く地獄が見える。
(私は、子どもの頃、数人の仲間と共に
ABCCの研究棟に侵入して
ほとんどすべてのホルマリン漬け被曝胎児を何度も凝視して
何が起こったかを知った
最初の原爆2世の一人だと思う。)
現在の(財)放射線影響研究所は
ただの表看板だ。
放射性物質などの人体に与える
医学的調査だけで
この緊急事態のリスク回避にまったく無関心なのは
この地獄の正規代理人だからだ。
なぜなら、知っていて
再びなにが起こったかを調査するほど
主観的な非科学はない。
アブノックス
原子炉が不要なだけではない。
パイプと送電線、そして料金メータの
すべてが20世紀以後の最大の
アブノックスなのである。
宇宙のエネルギーは増えも減りもしないのだから
科学的に<エネルギーを消費>することは不可能である。
大気圏外宇宙を航行する惑星地球に
料金メータは不要である。
湯沸器
瞬間的にお湯を沸かして
また冷やす。
ただし、
大気圏が冷却した海水で。
効率の悪いデザインだけではなく
電気代は課金するが
地球に冷やし賃を払っていない
不作法なエントロピー族の時代遅れを
合法化する政治システムは
冷戦後最大の長期的熱戦の危機に陥っている。
■建造中の核爆発兼用型の湯沸器
手前は格納容器の半球型の蓋

地下鉄
久々に地下鉄に乗って驚いた。
広告産業は急速に衰退している。
大地の除染が
第1次産業になったからだ。
手間
生きるとは、
死ぬほど手間のかかる時代になった。
そうしない人間が増えすぎたからだろう。
飼育革命
プルトニウムを食べるほど
無知な奴隷はいなかったが、
プルトニウムを食べさせるほど
飼育された人間もいなかった。
母の涙
ヨウ素が母乳に含まれるとき
母の涙にも
はじめて科学で分析できる
セシウムが含まれている。
非人格的な方法
物質をエネルギーに換える方法を学んでも
その代価を払わないで
効果的な殺戮の道具にした歴史から、
そして
第二次世界大戦の後、
電力産業は原子力計画の資産全体を〈無料で引き継いだ〉歴史から、
そして
基本的な操業コストの絶え間ない削減と料金の絶え間ない値上げとを組み合わせて
莫大な利益を生んだ発電ビジネスから、
そして、
電力市場の独占のための原子力を利用した〈公益事業〉から
つまり
エネルギーをお金に換える巧妙な課金システムを運営する連中から、
そして、
将来的に化石燃料とウランが枯渇することがわかっていた連中の
超国家企業という巨人(グランチ)の非人格的な方法から
いったいどんな誠実さを期待できようか。
われわれはまだこの非人格的な方法に
ほとんど不慣れであるが
誠実さと絶縁した強欲な法律家資本主義は
すでに半世紀前に確立されている。
すべては、
原子力エネルギーの開発と同期していたのである。
参照
☆リンク
犬のしっぽ 2011年4月16日
“鉄腕アトム “:http://www.two-pictures.net/mtstatic/2011/04/post-1930.html
菜園場
幼少の頃の私は
歯茎から出血のつづく原爆症に苦しむ母を
理解できなかった。
母は被曝をあまりにも重要な人生の一部だと思っていたので、
ほとんどその話をすることができなかった。
私の家族は四季を通じて
豊かな家庭菜園場にある井戸水で暮らしていた。
いま思えば、
そのときでさえ、
家族全員の内部被爆は続いていた。
その共同の菜園場は
爆心地から5キロ以内の
父が建てた小さなバラックに隣接していたから。
セシウムは
核分裂によって
はじめて
人間の人生よりも短く輝くことができる。
非物質化
兵器の用途開発は平常時に進む。
利害関係で動く人間の無関心が
被曝を確実に
時間的に地域的に
拡大できることがわかった。
これは非物質化した核兵器に等しい。

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