生物的半減期

「プルトニウムによって発生する人体の障害を
直接実験で確かめるわけにはいかない」
というエセ人道主義が今回の被曝を招いている。
セシウムやプルトニウムが体内にとどまる時間を表す
生物学的半減期は、
ヒロシマとナガサキで
原爆投下後から開始された軍事的な放射線医学による
半世紀に及ぶ長期的な調査結果から
わかったのである。
(長崎に投下された原子爆弾はプルトニウム239である。)

惑星地球のエネルギー収入

人類にとっての宇宙エネルギーの収入はすべて、
水力、潮力、波力、風力、
植物が生成するアルコール、メタンガス、火山活動といった、
われわれの重力と星(その99%が太陽)が
もたらす宇宙の配当から成り立っている。
人類の現在の総エネルギー使用量は、
そのエネルギー収入の割合から見れば1%の、
さらにその100 万分の4 にしかすぎない。 バックミンスター・フラー
☆『クリティカルパス』序章- -世界権力機構の黄昏 
(バックミンスター・フラー著 梶川泰司訳 白揚社 2007)
                                               

<システム>

より危機的な事態は
炉心溶解の情報を
人々から奪う<システム>が招いている。
例えば
原子力発電で得られた電力のコストについて、
経産省はけっして公開しない。
この<システム>さえ
エネルギー欠乏論によって
大気圏内に原子炉をデザインしてきた
<見えないグランチ>の下部構造である。

非常事態

この非常事態で
もっとも重要なことは
問題を解決するためのマニュアルが
最初からなかったということだ。
われわれがもっとも危機的な失敗から
学びつつあるのも、
結局は、
犬のしっぽに散歩を依頼した歴史には
マニュアルが見つからないからである。
だからこそ、
知性を使うことを余儀なくされているのである。

(続続)電力テクノロジー

原発の放射性に関して
メディアが情報を操作するのは
優先株主の意見に従っているだけである。
そして、優先株主は電力会社が倒産しても
元金は保証されるのである。
電力テクノロジーは
<doing more with less>からほど遠い
時代遅れな金融テクノロジーである。

電気メーター

便利さ­と引き換えに命を差し出していたのではない。
第二次世界大戦の後から蓄積した富によって
自らの政治権力と石油業界の巨人がもつ権力とを結合し、
原子力計画の資産全体を〈無料で引き継いだ〉
電力産業は、エネルギー独占によって
各家庭にメーターを取り付けて
電気代金を徴収したいだけだった。
福島原発3号炉は輸出用の主力商品だった。
彼らは電気メーターのない
風力や太陽光システムの
広範囲な個人所有を妨害し続けたのである。