テストで理解度(understanding)を図る学習から
学習の意欲はほとんど生まれない。
理解する(comprehensiveness)ために注がれる情熱こそが、
より理解するための情熱を生む。
学習はそのプロセスである。
学校はこどもからこのプロセスを
取り上げてしまった。
国家が定める理解の標準化のために。
包括性
最初の貨幣は、丸い石ではない。
それは重くて動かせないし、食べられない。
最初の貨幣は、雑草を食べて増殖する生きた牛だった。
資本主義(Capitalism)のcapitは「牛の頭」を意味する。
この「牛の頭」は自ら移動できる。
生命を維持するエネルギーの所有こそが初期の資本力を表していた。
21世紀の知的産業社会では、
いつでもどこでも移動できる情報を所有こそが
「知本力」を表すようになっている。
「知本力」は生命を維持するエネルギーではないが
社会的生産性を物理的に高めることができる。
しかし、この「知本力」は
宇宙をどう理解するかには無関係である。
たとえば一つの岩石を太陽系から理解する包括力は
情報所有欲とはあきらかに異なるのである。
簡単な方法
強い興味を抱くがまだ未経験の実験は
何でもしたほうがいい。
評価されている社会的前例が
その実験の結果とは限らないから。
このもっとも簡単な方法には年齢がない。
より包括的
動的均衡は、
より包括的な概念で言い換えることができる。
シナジェティクスでは
「シナジー」、
東洋では「一粒万倍」と呼んできた。
シナジェティクス・モデリング
(例えば、正12面体=正20頂点体のトポロジー変換)
または原寸大の現実
(例えば、自然農で収穫された稲や林檎の名状しがたい香り)
で再現可能である。
雑菌
雑草という名の植物は存在しないように、
雑菌という名の微生物は存在しない。
不完全なエコロジーがエコロジーを破棄している。
林檎
「みんなと同じ事はしたくない」といって
表現を志す人はいるが、
宇宙の原理を発見した人はない。
宇宙は表現の対象ではない。
一つの林檎でさえ。
インテグリティ
社会で学んだことが、
すべて無意味に思える時に、
なお信頼できる存在、
それこそが、宇宙だ。
富
地球は富を必要としない。
地球はシステムを必要とする。
富はシステムの均衡の結果だ。
人間だけがシステムの維持に人間を必要とする。
ついに誰かの富は誰かの借金だ。
月
酸素が旅に出て水になって帰ってくるのは
ここだけではなかった。
夢
16歳のとき私は同じ夢を何度も見ていた。
その夢では暗い大きな森と向かう分かれ道でいつも躊躇して
やがて目覚めてしまう。
人の通らぬ道を選ぶ時の名状しがたい不安から
目が覚めるのである。
夢で道を選べれば、すべてが変わることも、
そして、森に入れば無意識が案内することも
私はなぜか知っていた。
しかし、理解したのはずっと後だった。
