検索

情報を整理するよりも情報を検索した方が
情報は理解できる。
新しい思考方が
自分の思考の履歴の検索から生まれるのは、
いつでもどこでも
自分と非同時的に対話する行為が
検索だからである。
自分を外から他人のように観る原始的な行為は
自己のテクノロジーだ。
そのためには外部にサーバが必要だ。
かつてのサーバは洗濯機や掃除機や冷蔵庫だった。
機敏で知的な奴隷たちはますます小さく高性能になっている。
そして、それらは互いに遠隔に置かれている。
人間は、よい道具、つまりよい機能をつねに外部に置く。

空気

19世紀直前まで空気は元素だと思われていた。
大気に似た気体は”ギリシア語の「混沌(chaos)」のように
「ガス(gas)」と呼ばれた。
大気と異なる気体は、ガスではなくて,
「人工の空気」という言葉が生まれた。
酸素が元素であると認識されるまでの歴史は、
グランチの国家を制御している機能が
証明されるまでの歴史のようだ。
支配は見えない「空気」のようになっている。

ハネムーン

資本主義の土地や金融と結婚生活は、
半世紀を経過するとやはり破綻して
今度は知識と結婚する。
経済恐慌は彼らのど派手なハネムーンだ。
どちらもお見合い結婚だったけど、
離婚するたびに富は増え続ける。
慰謝料にはつねに人々の貯蓄が使われるから。

新型インフルエンザ

恋人たちは同時に新型インフルエンザにかかりやすい。
ウィルスは、情報を共有しながら移動する
有機体生命の弱点を攻撃する。
彼らは互いに遠隔で愛し合う新型テクノロジーを怖れている。

安全な翼

除草剤を売るためには
雑草という概念が必要だ。
間違った構造を売るためには
耐震や免震という概念が必要だ。
飛行機には最初から乱気流にも耐える翼がある。
移動するためには、
安全装置を翼に付加する構造デザインでは解決しない。
テンセグリティには全方向の外力を
分散する球状ネットワークがある。
構造要素として不可欠な球状ネットワークこそ
もっとも軽い安全装置である。

虚空色

空がどんな場所でも青いのは、
地球がどの場所からでも青く見えるからだ。
地球は、陸地のところでさえ青い。
この事実は1961年の有人飛行まで知られていなかった。
大気中に青を乱反射する物質(大気成分と微粒子等)があると同時に
人間の目は紫の短い波長の光よりも青の光の方が良く見えることが
大気圏外からの観察からはじめて分かった。
地上の経済に理論がないことが分かるまで
あと何日かかるのだろうか。

知恵

知恵は経験から生まれる。
経験は概念から生まれる。
知識は知識から生まれる。
貨幣は信用から生まれる。
もっとも自由に発行できるのは、
つまり、
人間を欺くことができるのは
概念と知識と貨幣である。
欺かれないためには、
自由に発行されない知恵がいる。

ネオ構造主義

過剰な豊かさと拡大する貧困、
そして、でたらめなこの世界の仕組みを対象化するとき、
政治家や経済学者たちは<経済構造>と呼んできた。
構造とは、あらかじめ破壊や混乱を未然に回避するシステムのことである。
テンセグリティのように。

単純な理由

生活費を稼ぐ手段そのものが
しばしば人を欺いて生きることを
肯定するようになるまでには
単純すぎる理由がある。
グランチという見えない巨人の戦略的な特権は、
経済ゲームでの得点の価値基準を気まぐれに
一方的に変えることにあるが、
その特権以上にひとを欺くことはないだろう。
ゆうちょ銀行の口座の最後の現金は、
アメリカ国債に消えたのである。
民主主義は、金融資本主義のために、
その金融資本主義は、
軍隊によって守られている。
その軍隊を指揮する表向きの指導者には
ノーベル平和賞という勲章が用意されてきた。
この単純な理由は、
計画された経済恐慌をも説明できる。