安全係数

技術的に無知であればあるほど、構造に適用する安全係数は大きくなる。
建築産業では、最大6対1という安全係数を使うのに対して、
航空機では、安全性と軽量化が矛盾しないことが理解されているので、
2対1よりも小さな安全係数しか使わない。
安全係数が大きくなればなるほど、
冗長度が大きくなる一方で、
荷重を分散する自由度はより小さくなる。
われわれは、この自由度のより低い住居を
より金利のかかる不動産として所有するほうが
経済的だと思い込まされている。
(最新のエコ住宅もこの安全係数でデザインされている。)
地上のシステムとエコロジーは、1世紀以上も遅れている。

ダイヤモンド・リング

日食のダイヤモンド・リングは、
月が大きすぎても、近すぎても形成されない。
あるいは、
太陽が小さすぎても、遠すぎても形成されない。
月までの距離は、地球の半径の約60倍である。
太陽までの距離は、地球の半径の約24000倍である。
黒い太陽には、地球から月までの距離の約400倍が必要だ。
軌道周期と比例の調節の希有なデザインを
日食グラスで確認しなくても、
森の近くの鳥たちや動物園の獣たちでさえ、
いちように畏れていた。

幻想システム

国家は、非物質的な幻想である。
金融システムも幻想である。
しかし、金融破綻しても不動産や生産設備など
現実に存在するものはなくならない。
多くの所有権が少数に独占され、
あるいは放棄または譲渡され、
新しい金融制度が出来るだけである。
技術・ノウハウだけが非物質的であり、
重さがない。
重さがない富を発見するのは自由だ。
だからこそ、
なぜその富を発見するのかという
ノウホワイ(=動機づけ)の破壊目的は
教育システムに組み込まれている。
教育システムも幻想である。
真の富の発見にライセンスは不要だ。

分けられないこと

対立する主要な政治権力機構の主目的と運営戦略と情況の把握、
そして高い確率で現実化される政治的傾向を理解すること。
お金vs富、そして産業と銀行と有価証券の特徴
および役割に関する経済学を理解すること。
教育制度だけではなく、科学と工学そして教育学の欠点を発見すること。
そして、
シナジェティクスを理解し、効果的に利用することとは別々のことではない。
これが、メタフィジクスの初期設定だ。

Trimtab

航空機は、
飛行しているときがもっとも安全である。
Trimtabは、
離着陸時のもっとも危険な状態でデザインされる、
more with lessのテクノロジーである。

自己責任

自動車事故と違って航空機事故では、
事故の全ての責任をパイロットだけに押しつけない。
この1980年以降、パイロットの過失による飛行機事故が
大幅に減少しているのは、
航空機の巨大化に伴うシステムの複雑さの増大によって、
事故原因に対する考え方が変化してきたからだ。
つまり、飛行機事故はシステム全体で発生する事故である。
もしパイロットだけを罰すると、
罪を逃れるために偽の事故原因が捏造される。
そうすれば、将来もっと多くの生命が
奪われることになる。
テクノロジーを扱う場合、
真の問題解決方法が知りたいならば、
個人への責任を排除しなければならない。
しかし、社会が巧妙に押しつける「自己責任」とは、
問題解決のためではではなく、
間違うことを恐れて個人を行動させないことにある。
それによって、多くの生命と富が失われているにちがいない。
なぜなら、いまや個人こそが、
広範囲にテクノロジーを扱っているパイロットだからである。
つまり、太陽を周回する宇宙船地球号は、
43億年前にデザインされたにもかかわらず、
メンテナンスフリーのテクノロジーに、
管制塔がないのはなぜか。
それはエコロジーだけでは不十分である。

リダンダンシーの排除

あらゆる冗長(リダンダンシー)な構造物は、
それと対照的な冗長でないテンセグリティの潜在的な寿命に比べ、
構造自体を破壊しているのである。
構造の部分的な破壊が、より全体に加速的に作用しないようにするために、
テンセグリティの圧縮材は相互に非接触である。
そして、張力のネットワークは連続している。
付加的なリダンダンシーの排除は、
安全で軽量な構造には最優先すべきデザイン行為だ。
付加的な免震装置や耐震装置は、航空機や自動車には存在しない。
自身を破壊する振動を無視した最後の構造物は、
不動産として分類されつづけた建築物であった。

工業化(industrialization)とは、
すばらしいことを大量生産することである。
経済恐慌(great crush)とは、
担保なしで紙幣を大量生産した結果である。
前者は富の分配を、
後者は富の略奪を目的にしている。

方法

間違った理由で新しいことを発見し、その新しさを証明できても、
なぜそれに出会ったかは、除外される。
除外しない方法について、
まっとうに話をすることができない。
バイオスフィア内の宇宙体験は、まだ言語化されていない。

自由

自由について考えない人はいない。
そして、思想の自由についてしばしば議論する。
北朝鮮にも思想の自由はある。
人々は自由に思考し、思考することは誰にも止められない。
おそらく本当の違いは、イニシアティブの自由にある。
この自由が、まだ日本にあると思わされている。
いまは心理戦争の真っ最中だ。