建築家も金属工学者、
そして分子生物学者も構造をデザインしたことはない。
構造をデザインするのは不可能であることを把握するのは、
シナジェティクス(思考の幾何学)である。
つまり、構造はつねに発見されてきた。
テンセグリティのように。
短命
複数の原理が相互に機能する状態は、
常に不可視だから、
形態デザインだけでは短命だ。
構造デザインこそ、
原理の変換に関するテクノロジーの
最良の実践だ。
ピンボケ写真
どんな写真も、ピンボケである。
自分が興味ある被写体以外は。
どの物体にも平等にピントがあう
理想的なレンズは、超望遠レンズであるが、
視野角がそれに伴って小さくなる欠点がある。
ジオデシック球の分割数(frequency)を
さらに極限化したものが球であるように、
レンズではなく、受光体(かつてはフィルム)
の解像度を無限にすれば、
ピンボケというレンズの特性は消滅するのである。
同時に、視野角は人間以上に拡張できる。
コミュニケーション
捨て犬や捨て猫と暮らすと、
次第に前の飼い主の人格が見えてくるように、
捨てられたモノの持ち主も見えてくる。
モノの所有権は簡単に消滅できるが、
コミュニケーションを生命だけに依存してはいけない。
まだ人間以外との通話料は無料だ。
金
人間は、ますます不自由だ。
これまでかなりの自由が
お金と引き換えに捨てられてきたからではなく、
残った不自由を捨てられなくなったからだ。
その不自由でさえ、お金で固められている。
金(元素記号Au, 79 結晶構造は面心立方構造)と交換できない紙幣で。
ケータイ会社のauは金のラテン語の「光るもの」 aurum の省略型である。
実際に廃棄された携帯電話から貴金属類は再生できるから、
本当に存在し機能する金は、人間の自由よりも自由だ。
操作主義
光速度は電磁場の伝播速度を測定することである
ということが分かるまで、種々の方法論が存在する。
数学者レーマーが、木星の衛星が木星に隠れる周期と
木星までの距離から光速を計算できたのは、
木星から地球の観測者に光が到達する時間の差を想定したからだ。
物理学者フーコーが、天井から吊るした振り子の実験によって、
地球が自転していることを証明できたのは、
実験装置の振動面が回転することを発見したからだ。
このアイデアから、回転する鏡を用いて
地球上のみで光の速度を測定する装置をデザインした。
これらの操作主義的な方法論の共通点は、
方法のなかに証明したい原理がすでに機能していることである。
しかし、この方法は非日常的である。
おいしいおむすびの作り方が、
おいしいお米を生み出してはいないからだ。
操作主義的な方法自体には、しばしば自然(=シナジー)が含まれている。
人間は自然を甘受しすぎているので、
自然から逸脱するには、思考力が必要だ。
つまり、操作主義的な方法で、
デフォルト
情報を共有しても、情報は統合できない。
たいていの情報は,
分割されて支配された結果である。
独創性
独創性は、言語の生成に関係する。
ならば、情報共有よりも、情報からの孤立が優先される。
格差
不公平な格差は、
プルトニウムの秩序と国債を
買い取る不換紙幣から生まれる。
ノウハウ
アイデアをまとめるとか、
計画について考えるとか言っている時は、
アイデアや計画がない状態から逃走するための言い訳である。
本当のアイデアは、最初からまとまっているし、
それを実現する方法も一緒にやってくる。
まとまったアイデアをどう分解するかが計画(=日数)だ。
それが理解できれば、朝5時に必ず目が覚める。
これがノウハウだ。
