本を何冊読んだかを問題にする教師の教師は、本なのである。
だから、彼らは自分の本を書くのが教育の目的なのだ。 Y.K
奪うこと
恐ろしいことが毎日学校で起こっている。
さらに本当の破壊について気づいている人は稀である。 Y.K
「すべての子供は生まれながらの天才であるが、関連を示す可能性のある事柄について子供が直観的に感じる瞬間を <天才になれなかった鈍感な年長者たち>が残酷に無視するか、さもなくば愚鈍に対処することで天賦の才は即座に奪われてしまう。」バックミンスター・フラー 1983
核融合炉
太陽の表面温度は約6000度、中心温度は1500万度と言われているが、
中国製の人工太陽のトカマク内部に閉じこめる
プラズマの温度が5億2000万度だからと言って驚いてはいけない。
3キロワット(一般家庭の消費電気エネルギーの約2倍)の水力発電装置が
30万円で販売されている時代に(つまり、太陽光発電よりもはるかに安価)
核融合炉は太陽系に一つで十分だ。
問題は、発電方法よりも、常にその所有と分配方法にある。
個人で冷蔵庫のように発電装置を所有できなければ、
エネルギーは21世紀も私企業による課金の対象にすぎない。 Y.K
自然には過疎はない
過疎化する農村や都市はあっても、自然には過疎はない。
結合と解離しかないのである。
われわれは、結合と解離が無意識で運用されているシステム、
つまり生命の合成にはまだ成功していない。
それどころか運転手付きの自動車に替わるシステムもできていないのである。
過疎化する失敗した農業から、つまり農薬によって長期にわたって汚染され、耕作機械によって不注意にも破壊された表土からなる農業地帯をバイオスフィア自らが再生する過程から、自然が、短時間にもっとも経済的に修復する方法を学ぶことができる。
真の科学的なコスト計算とは、その全作用を人間の作り出すテクノロジーが代行した場合のことである。しかし、修復にかかるすべてのコストを計算できる科学者はいないということは、重要な科学的事実である。 Y.K.
現金製造装置
鉄道や道路はもっともコストのかかるインフラである。
(軌道は無軌道よりもつねに建造費と維持費は大きい。)
道路ができると人々は都市から農村に移動するよりも
現金を求めて農村から都市へ移住し始めたのである。
道路は過疎化と経済不況の2大要因であるとういう観点は
過疎地に残った農民たちにはほとんど理解できていない。
彼らは未だ無限に循環する補助金という現金製造装置に期待しているのである。
この幻覚が消えるのは時間の問題だ。
そしてその幻覚を意図的に発症させた政治家たちが消えるのも(カネの切れ目は縁の切れ目)。
彼らには財源危機を煽る以外に解決不可能な問題だ。 Y.K
「平均的」革命
科学者バックミンスター・フラーは
若くて一番頭のいい時期に幾何学をはじめ、
お金がなくなり自殺未遂の直後からデザインサイエンスを決意し、
多くの人にとって一番頭の衰えた時期に再び数学をやった。
そして、哲学と歴史を常に学んでいたので、
どの学会にも属すことなく、
銅像と記念館は、もちろん建てないようにと遺言を残した。
なんという常識と平均との著しい宇宙的差異!!
「平均的」個人による「平均的」革命は漸進的に遂行された。これは一つの明快な詩人の認識論ではないだろうか。 Y.K
プログラム共通化
教育のカスタマイズをもっとも妨げているのは、
学校という建物と終身雇用の教師と
平均的にみせかけた喜びのない教科書である。
異なった車やパソコンの世界的な規模での部品共通化が
カスタマイズやオンデマンドを加速したように、
これまでに発見された科学原理群の存在は、
世界的な規模でのプログラム共通化の対象になる。 Y.K
動く生産ライン
船舶を生産するデザイナーは、各国のドッグで移動しながら生産する最初の生産ラインを発明した。現代の自動車の生産ラインは、地上に固定されているように見える。しかし、陸路の流通経路を各部品が流れることによって、船舶の動く生産ラインのように相対的に<動く生産ライン>を形成してきた。
そして現代のオンデマンドにみられるように、すべてが移動しながらアセンブルできる陸路、海路、空路による生産ラインに転換されつつある。
流通経路を支配する組織は、衛星ネット上で個々の注文を受けながら、トラックという動く分散型倉庫から直接販売店に配送するまでの輸送システムを持っている。これらは、動く生産ラインの変形システムである。
生産も消費も、動く閉じた柔軟な関係、つまり流体地理学的な世界観を急速に形成している。
そして教育と労働だけが、毎日同じ場所への通学と通勤を余儀なくさせられている。
これは21世紀に継続された反流動的で固体的な世界観である。 Y.K
生命の保障システム
生命の保障システムを保険システムに上書きする社会に移行したが、
それはここ一世紀以内に作られた過渡期的なシステムに思える。
金融資本主義社会だけの話で、人類が発生してからの歴史を考えれば、
ほんの瞬きのような一過性の社会的な同時的な習慣に過ぎない。
グローバリズムは、経済を基準にした地球的段階であり、
非同時宇宙のテクノロジーの実現化にはほど遠い。
同時的な宇宙観は、多くの人間をモラルとお金、そして職業と保険で束縛する。
老後の生活を夢見て意味のない職業に適応する地球人口は増加するばかりだ。 Y.K
21世紀の豊かな個人
情報資本主義は、金融、そして政治までの暗黒世界を築きあげ、映画やゲームなどのソフト産業を通して、バーチャルなリアリティ(リアルrealityは,王権を意味するロイヤルroyalを語源とする)を独占しようとしている。
バーチャルな王国は、情報資本主義の到達点である。
バーチャルなリアリティは土地不動産のように重さがない。
土地資本主義社会は情報資本主義社会の下請けになったのである。
その両者にまたがった情報化社会、つまりインターネット社会は、閉じたグローバリズムの徹底化の初段階にすぎない。これは、グランチの描いたシナリオよりもより早く加速しているにちがいない。
人々は金利の低下で、お金でお金を稼ぎたい個人は増加するばかりだ。
つまり、21世紀の個人は20世紀に比べて、より貨幣に依存する生活を望んでいるのだ。
これほど支配されやすい<豊かな個人>は歴史的に存在しなかった。 Y.K
