エコロジーと非電化

太陽によって大地が暖められる。その温度差が空気中に霧を発生させる。気化する時には周囲からの熱を奪う気化冷却が同時に発生する。そのとき、人体表面も通常はプラス帯電しているので、マイナスイオンの霧で、プラス帯電した人体とマイナスイオンは互いに引き合う。こうして高原の霧は、避暑の条件を満足させてきた。

霧の帯電して浮遊する現象は、重要なバイオスフィアの電気的な作用である。(個人的には有機的である。霧と雷が発生する蕎麦畑から、秋には蕎麦のなかでも極上の恵みとなる。蕎麦の実は4面体である。)これらの現象の源は太陽である。太陽がエネルギーを放射し続けているかぎり、山脈の気象には決まったパターンがある。このパターンから、衛星情報よりも局所的情報はより正確に予測できる。バイオスフィアは、「非電化」とは言い難いほど、大規模に電化された、しかし送電線、または端末機や電源コードのない有機体である。バイオスフィアは、電磁気学的相互作用の集積である。この非工業製品に関する太陽系システムによる保証期限中に限り、すべての部品の交換サービスは無償で受けられる。かけがえのないエコロジーではなく、無限にかけかえられているエコロジーこそが再生的宇宙の惑星地球バージョンである。

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シームレスな流体

真夏の朝日が射し始める時、深い霧はさらに密度を増して視界は閉ざされ、千メートルを超える山頂はすっかり見えなくなる。この山脈の谷間に発生する霧を、異なった観察場所からみると浮遊する雲である。雲は偏西風と共にロシアや中国大陸から移動して来るように思えるが、雲は頻繁に森が発生させている事実は、衛星から見る気象情報からは見逃しがちである。

ロシアや中国大陸から移動してくる雲は、ロシアや中国大陸の森林が、そしてバイオスフィアの「一つの陸と一つの大洋」がつくり出していシームレスな絶えることのない流体である。
http://weather.asahi.com/gms/asia.html

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八月六日のために(8)ーー持続的発展と再生的宇宙の違い

控えめな人々は「持続的発展」という「再生的宇宙」の代用品を愛用している。神に近い、しかし、宗教ではない「再生的宇宙」は、核分裂による放射性物質の半減期が終わるより遙か前に無数の生命を誕生させた。世界の覇権を手にした連中の誰一人として、環境のすべてが破壊された後のヒロシマの再生を予測していなかった。黒い雨を飲料水にして生き延びた人々の60年後の証言を予測していなかった。ヒロシマの地獄は、軍部の驚喜であったが、ヒロシマの短期間の復興は、世界覇権の「持続的発展」のシナリオを破壊した。

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八月六日のために(7)ーー自然科学者

自然界で分解しない化学元素の一時的な集合体(古い概念では、ゴミと呼ばれる)は、崩壊する時間が人間の寿命に比べて長すぎる放射性廃棄物も含めてすべて自然科学者が関与している。あるいは物質の相互作用の対象外に置かれた結果と考えられる。

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八月六日のために(6)ーー宇宙ゴミ

その60年後の2005年8月6日、スペースシャトル・ディスカバリーがドッキング中の国際宇宙ステーション(ISS)の壊れた10億円の宇宙服などの「ごみ」など約2.3トンを詰め込んだ保管庫をISSからロボットアームで取り外し、シャトルの貨物室に移したと報じられた。

宇宙開発にもゴミという言葉がコミュニケーションに使われる限り、「再生的宇宙」の存在は、知性的産物にしかすぎない段階を表している。

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八月六日のために(5)ーーヒトゴミ

ヒロシマの原爆は核分裂理論にしたがって太陽よりも輝いた。開発に従事した軍部にとって、瞬時に14万人の焦げたヒトゴミと大量の放射性廃棄物とがゴミ出しされた事実は、世界の覇権を意味していた。有機的生命の破壊行為に、自然法則は介在しなかった。

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八月六日のために(4)ーーゴミと想像力

ごみ 【塵/芥】とは、物のくず、不要になったもの、役に立たないものなどの総称とされている。ゴミ出しという行為によって、誰でも意識的に、無意識的に日常的にゴミを合成できるわけではない。化学的存在であるゴミという物質の解離と結合には、自然法則が介在する。廃棄物質は「ケミカルアブストラクト」には登録されない92種の元素の組み合わせの総称である。ゴミは、人類の想像力の欠如から、抽象性(アブストラクト)とエントロピーの無限性の融合した状態である。

エコロジー運動に関わる多くの人が、この概念を「ゴミ問題」というように日常的に再現するかぎり、「平和運動を戦っている」場合のような概念の撞着がある。

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宇宙のユビキタス

高度300キロメートルの大気圏外では宇宙服なしで生存できないが、ジェット機が飛行する高度1万メートルでも、特別なスーツを着用しなければ人間は生存できない。われわれはどこにいても被爆している。宇宙のユビキタスとは電磁波であり、放射能である。放射能はどこにでもあるありふれた放射エネルギーである。太陽からもっとも安全な距離に置かれた惑星こそが、バイオスフィアである。バイオスフィアは脱ユビキタスとして見事にデザインされている。これが、宇宙遊泳がもっとも不格好な哺乳類の遊泳スタイルとなっている原因でもある。

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最初の被曝者

今日は8月6日である。史上最初の被爆者は原子物理学者のマリー・キューリー(日本ではキューリー夫人といわれている)である。宇宙パイロットは、一種の被曝志願者である。キューリーよりも比較にならないほど、被曝している。キューリーの時代にはまだ生命とラジウムの危険な関係が十分に捉えられていなかったが、宇宙パイロットたちは宇宙飛行の後はだれも子どもは生まない。シャトル乗組員には軍隊ほど若いパイロットや技術者がいない理由である。

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八月六日のために(3)ーー小さな太陽と大きな太陽

八月六日の晴れた夏の朝に、太陽系に投下された2番目の小さな太陽(最初はニューメキシコ州アラモゴード)はもちろん特殊な気象現象を引き起こした。それが、ヒロシマのデルタ地帯にそびえる巨大な積乱雲と黒い雨である。山脈の谷間に発生する霧を異なった観察場所でみると雲であるようにキノコ雲の電気的作用を説明しなければならない。

原爆の日には、小さな太陽から1500メートル離れた場所にいて奇跡的に助かった母のために物理学の話をする。ウランの核分裂により生ずるセシウム137は、半減期30年の放射性元素である。医療用の放射線源に使われるが、体内に入るとカリウムと置き換わるなどどいった怖い話が彼女は好きだ。またこの瞬間にもバイオスフィアのどこかで落雷が発生しているというありふれた話も好きだ。

八月六日の黒い雨のまえに落雷があった話がまた思い出されるだろう。事実以外に彼女から決してイニシャライズされなかった苦痛を私は、共有する ことができない。そして大気圏外で大きな太陽から身を守るには10億円の宇宙服をオーダーメイドで仕立てなければならないという最近の話題で、この世に生きていることをありがたく思わせなけばければならない。退屈な時は、たいていあの日のことを思い出すらしいから。

私の幼年時は、セシウムのたっぷり入っている井戸水で育てられたが、原爆の物理学は被爆の物理学とともに隠蔽されすぎている。しかし、そのすべては戦後のアメリカ軍とその指揮下にあった広島の医療施設でファイルされている。

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