要塞的段階

ところが端末機という概念がイントラでは未だ生き残っている。端末とエンドユーザとは本質的に異なる。FTPやメールが送受信できないなどの制限付きのイントラは、球状グリッドのインターフェイスとして見た場合、情報に対する概念デザインが、要塞的段階にある。これがシステム管理以前の重大な機能不全を引き起こしている。なんという無駄使いだろう。1965年に生まれた相互リンクのテクノロジーは、電子的直接民主主義的コミュニケーションの最初の萌芽であるが、この手法をもっとも遠ざけたいのも行政システムである。あるいは教育システムである。終身雇用が解体されないように。

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ハイパーテキスト

教育であれ行政であれ21世紀のウェッブサービスに関しては、球状グリッド(=ネットワーク)なくしては存在できないし、経済的でもない。個人がPCを購入して手にする機能とグリッドとの新しい関係は、最近では「トラックバ ック」として馴染みがある。1965年にハイパーテキスト理論が誕生して40年が経過して、相互リンクのテクノロジーが短時間に日常化した。

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支払い済みネットワーク

都市部のブロードバンド化のための投資は大企業が担ってきた。定額制とは一種の原価償却費である。一方、地域イントラとは、閉じた球状情報ネットワークの部分である。通常それは税金で構築されてきた。地域イントラとは本質的に支払い済みである。

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21世紀の専門家

20世紀の専門家は都市に住んでいた。都市がいち早くブロードバンド化したのは初期のIT専門家が都市にのみ住んでいたからである。21世紀のIT専門家はいまや世界中に分散している。テクノロジーは、特定の遠隔地(リモート)に専門家(アルチザン)を一時的に瞬時に集中させることもできる。

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情報ネットワークはライフライン

21世紀の生活とビジネスのライフラインのひとつに情報ネットワークがある。中山間地では都市部と違ってこの情報ネットワークの機能が経済格差を左右する。こうしたインフラの構築には国の補助金と地方自治体の膨大な予算が支払われてきた。つまり地域イントラネットとは我々の税金の変型物である。無数の道路や橋と同じように無料で通行できるべきだ。この場合重要なことは、個人が車を所有する前に道路を先に作る必要があったということである。その結果、許可をとったり、通行税を払う人など1人もいない。

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無線LANがマス市場に

無線LANはマス市場になってきた。たとえば、愛知万博会場では全域がフリースポット化されていてスカイプを自在に使うことができる。<NPO法人 e・食・住.org・設立準備委員会>http://www.hibagun.net/は、無線LANは地方公共団体などが提供する無料サービスが主流になり、電話サービスも無線LANの中で提供されていくという予測のもとで、<ネット茶屋>や<リモートポスト+回LAN版>にスカイプを導入してきた。地方公共団体などが提供するこうした無料サービス網は、非常時に防災無線のような一方向のものだけでなく、双方向の連絡を可能にすることも視野にいれておくべきである。既存のユーザーのコミュニティー力が発揮されてこそ、サバイバル時に最も効率よく利用できることになるだろう。災害時にも有用になるスカイプは明らかにマス的に支持されるはずだ。

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ネット茶屋とハッカー

計画的陳腐化(アブノックス)の存在しない<もうひとつの現実>に足を踏み入れることがいまやいたるところで可能になっている。「超無料」の技術を利用したサービス(つまり誰もこのサービスから稼げない。たとえばバイオスフィアの気体酸素の存在や太陽系の光のように)が、中央中国山脈の中で実現した。コミュニケーションの恩恵は、地形と距離をついに超えた。
2005年4月1日にブロードバンドのない山間部に登場した日本初の超無料公衆無銭電話付<ネット茶屋>の存在は、通信技術を管理してきた世界権力構造の黄昏を象徴している。お金でお金を稼いだり、株で株を増やすことに夢中になっている間に、サーバーを介在させない P2P を開発したハッカーたち による見えない壁の崩壊現象を引き起こしている。
通信技術の加速度曲線に従った結果、人類もやっと他の哺乳類のように、地球の反対側の仲間との超無料通話を思う存分楽しむことができる。

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