白黒からカラー画像を再現

白黒テレビからカラーテレビを普及する時の
カラーテレビのコマーシャルは当然白黒映像だった。
カラーのリアリティを想像できるように
その白黒の階調はいつもよりも高く調整されていた。
カラーテレビは羨望の対象だったので
この原始的な視覚トリックを批判する余裕はなかった。

自然に異常気象はない

すべてが変化しないで
部分的に変化する全体は存在しない。

人間は同時的で非同時的に
全体が変容する自然をほとんど受容できない。
緩やかな変化のパターンのみに自然を感じる。
経験的に捉えられない急激な変化は破壊的に感じる。

自然に異常気象はない。

植物の冷却機能

外気温37度でも雑草の表面温度は30度前後であるが、
畑の土の表面は50度以上になる。
ホースで散水すると葉の温度は急激に24度まで低下したまま長時間維持される。
土の温度は一時的に低下するがすぐに元に戻る。
気孔の開閉による冷却機能は葉を乾燥から防御している。

操作主義的な方法

考えたこともないことは考えない。
発見したいことは発見できない。
しかし、概念を定義するために
どのような方法でモデル化するかという操作を通して
モデリングしていると、
モデリングしたこともないモデルが発見できる。
この効果的な操作主義的な方法は学校では採用されていない。
アイアンシュタインの思考法はまだ理解されていないからだ。

聡明なアイデア

聡明なアイデアかどうかはそれを聞いた人が
アイデアを模倣して自分のモノとして他人にプレゼンすることで
その効果を確認できる。
しかし、原理の発見者から原理が改善する必要性を超越している
メタフィジックスを理解できたなら、
原理から無数のデザインが驚くほど自在になるだろう。

風と空との境界線

昆虫と雑草と微生物との共存から始まり
土と水と光との調和から生まれる庭の香りによって
庭から風と空との境界が消えていく時、
栽培するために耕された農地よりも早く
庭に穀物、野菜、豆、芋、果樹がやってくる。
この重さのないシステムの働きはどの作物からも推測できない。

風と空との境界線(居谷里湿原)

森の電気的作用

太陽光が大気圏を通過する時、雲の粒子の表面で太陽光を散乱する。
浮遊する粒子は液体か固体でありその密度は電気的作用の結果である。
雲粒の生成に関わるエアロゾルは気候変動の起源だが森が気象を制御する。
台風が集めきれなかった積乱雲が水蒸気の供給源になるのは気圧差だけではなく
山岳地帯の森の電気的作用からである。
森は雲をより成長させ、
「水蒸気総量が単位あたり70kg以上の状態」の地形性豪雨になった。

海上の積乱雲に線状降水帯は生成していない。(シャトルからの映像)

手押しポンプ

水害でインフラが破壊されても地下水脈のネットワークは安定している。
停電した場所でも手押しポンプから汲み上げた新鮮な地下水を
太陽光で沸かすこともできる。
病院や学校、そして避難所となる体育館や集会所には
井戸と手押しポンプがほとんど設備されていない。
地下水脈は自然のインフラだ。

時間に対する動的関係

局所的な気象も大地も動く。
空間に関する静的関係よりも時間に対する動的関係から
より大きなパターンを見る抽象能力がある。
谷や沢にある神社は存在しない。
人間の干渉をすべて停止した時、
自然が支持する潜在自然植生を予測できるのは
パターンの包括的関係に基づいている。