原始人が使用した原始的な道具を見ると、
なにか原始的なアイデアを想像するのは知的ではないかもしれない。
秩序よりも先行するどんな原始感覚も存在しない。
無知によってのみ無秩序から逃れられないデフォルトが
人間の知性の起源だから。
先験的な秩序は統合性の対象化によって認識される。
トルネード
原理を利用して作り出すどんな道具の機能よりも
原理の方がはるかにリアリティがある場合がある。
ダイソン掃除機を巨大化してもトルネードにはならない。
外部電源を必要としないトルネードでは
内部と外部の相互作用が自律的に持続する。
そのメカニズムはまだ解明されていない。
消しゴム
数学の問題を解く時はけっして消しゴムを使わないように。
経験にはミステイクではなく神秘が宿る。
それは言葉においても変わらない。
学校は消しゴムによって消しゴム人間(Eraserhead)だらけになる。
物質化の方法
真に新しいモノの見方(vision)は論理的には出てこない。
ビジョンには先見と幻影とが入り交じっているが
モデリングには稀にビジョンよりも先行するリアリティが内在する。
リアリティは物質的である。
モデリングによってはじめて物質化できる。
洞察力はモデリングによってフィードバックプロセスを生成する。
観察者
観察者は、情報を行動に変換する場所にいる傍観者ではない。
その場所が解くべき問題に変換されている時。
独創的2
論文を発表したい欲望には独創性はないが
もし論文を発表するなら
自己に嘘をつかない、自己を模倣しないだけでも独創性がある。
自己以上の他者にはなれないという視点だけで。
独創的
バックミンスター・フラーはシナジェティクス学派を作らなかった。
数学論文を発表したことがない。
それ自体が独創的であった。
シナジェティクスはシナジェティクスモデルをオブジェ化する手段によって
趣味的に受容することができない。
それ自体が自然の原理である。
不可欠な部分
部分から推測できない全体の働きを発見するまで
観察者に全体が認識できないのではない。
観察者が全体に含まれるまで
不可欠な部分は存在しないのである。
短縮された孵化(Hatching)
早朝の春はカッコウの鳴き声で目が覚める。
裏庭の高い樹で鳴くからとても騒々しい。
そっと窓を開けてもすぐに飛び立つほど鋭敏だからこそ、
カッコウは直接巣を作らないが、巣の持ち主の卵よりも
早く孵化(Hatching)するようにプログラムを
ハッキング (Hacking)したのだろう。
巣から脱出する替わりに巣の所有欲から
人間の住宅は銀行によってハッキングされている。
コヒーレンス(coherence)
シナジェティクスは同時的な論理の首尾一貫性(consistency)を学習や探究に求めない。
より大きなパターンを学ぶ方法は、
過去の首尾一貫性を破壊する新たな経験を生む。
自然界の波動は互いに非同時的に干渉(coherence)することができる。
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