ジオデシックスの起源

ジオデシックスの起源は
1940年代の初期ダイマクションマップのベクトル平衡体の大円モデルにある。
ジオデシックスドームの愛用者が
シナジェティクスの歴史に無関心であるほど
その卓越した有用性が証明される。
航空機で移動するときにライト兄弟の飛行実験を思い出さないように。

SYNERGETICS RBF 1975
Fig. 453.01 25 Great Circles of Vector Equilibrium

概念

概念とは何か。たとえば宇宙について考える場合
そこから何かを取り出して思考する方法から始める。
それが概念である。
それは一時的で局所的であるがシステマティックである。
概念はモデル化されうる。

思考の外部化

自分を外部から見た情報は、現実を超える内部を形成する。
鳥が自らの飛行速度に応じた卵の形態を空力学的にデザインするように、
想像力は外部化した見えない器官ではなく、内部へ進入する未知の外部に違いない。
外部と内部の境界線はどちらにも属さない。
卵の殻は動く境界線だった。

太陽に対する火星の運動を外部化した
ケプラーの第2法則(惑星と太陽とを結ぶ線分が単位時間に描く面積は一定)

SYNERGETIC RBF
Diagram of Equal Area Planetary Sweepouts

思考のナビゲーション

確率は確実に目的へと導くことが出来ない。
ナビゲーションはそれを可能にする個別的で強力な手段だ。
海の民のナビゲーションは、
天測法に直観を導入した最初の球面幾何学だった。
発見されたシナジェティクスモデルには、
思考のナビゲーション機能が内在されている。

SYNERGETICS 1975
No path can be linear. RBF

観察されない構造と意味

観察は物理的であり、
観察される対象も物理的である。

もはや観察されないが再考可能な出来事から
概念は、対象化される重要な構造と意味を発見する。

プラトンの正多面体は観察から発見されなかったように、
シナジェティクスモデルは
モデリングという操作方法を対象化する過程で
発見される構造と意味である。

ダイエット

ダイエットとは、食物を選ぶ生き方である。
構造の軽量化は、技術のあり方である。
航空機などの人工物だけではなく
細胞やフラーレンにも見られる。

共に単位体積に対する
物質とエネルギー・時間を制限する
テクノロジー(doing more with less)である。
自然の方法は、機能の犠牲を伴わない。

量子モジュール

量子はエネルギー・電気量などがある単位量の整数倍として表される。
量子は局所的にパッケージされたエネルギーである。
放射エネルギーもつねに整数倍にパッケージされる。
シナジェティクスは体積の量子化に成功した。
操作主義的なシンメトリー分割法は自然に属する。

SYNERGETICS RBF 1975
バックミンスターフラーによる量子モジュールの発見


http://www.rwgrayprojects.com/synergetics/plates/plates.html

展開型テンセグリティ構造1995

静止状態の固体現象は発見されなかった。
出来事は物から記述できない。
機能は物からデザインできない。
私が発見したシナジェティクスモデルはすべて動く。
テンセグリティ構造でさえ展開型にデザインできる。
1995年直径11mのモバイルテンセグリティシェルターが制作された。

1995年バックミンスターフラー100年祭(ニューヨーク)で展示された
展開型テンセグリティ構造モデル(直径200㎝) 
構造デザイン 梶川泰司 
制作 シナジェティクス研究所


『宇宙エコロジー』バックミンスターフラー+梶川泰司 著 美術出版社 2004 p352