磁力線

シナジェティクス思考とは、
非論理的で野性的モデリングにできるだけ接近することによって、
それが非物質化という形で結実するプリセッショナルな磁場に停泊することによって、
反哲学を作動させる一つの磁力線なのだ。

危険な哲学

本当に現実化(realization)する過程にはしばしば、
現金化(realization)の前提条件が課せられるのは、
その行為を唯一理解(realization)可能な
革命(revolution)と思い込んでいるからである。

そして、それこそが、人類がつくり出した
もっとも危険で平凡な哲学である。

革命という概念はそれほど革命的ではない

革命という概念はそれほど革命的ではない。

〈革命revolution〉=re(逆らって)+volvere(回転する)
だけならば、部分から推測可能な範囲の
<回転による劇的な角度変化>にすぎないだろう。

発明や人為的なエンジニアリングによるアーティファクトの革命とは、
社会的な現状を支える政治経済の強い流れに逆らう行為ではなく、
社会的な現状とは別に実在する〈現実の泉〉に到達する行為である。

超国家的私企業

一般市民に優先的に帰属すべき非共産主義経済圏における原子力の所有権は、
政府が1/3世紀をかけて展開した巧みな法律操作により、超国家的私企業に譲渡されてしまった。
自由企業カルテルの基本的戦略は、
「人類には、企業の原子力開発計画に代わる現実的な選択肢は存在しない」という確信に基づく。
——-『クリティカル・パス』(白揚社 バックミンスター・フラー著、梶川泰司訳)より引用

バックミンスター・フラーは、1960年代にグランチによる電力会社と核戦略の予測に到達していた。
つまり、局所的な権力間には、超国家的な連続性が存在する。

生産性

デザインサイエンスの最適な使用方法が
そのシナジェティクス原理からも明確に定義された時、
生産性の経済性とその自律性は確保されることが認識できるまでに
実践することがクリティカル・パスそのものである。

クリティカル・パスによる生産性は信頼できる。

概念の発見から始まるシナジェティクス

シナジェティクスにおけるモデル言語の発見(=概念の発見)には四つの過程が含まれる。

1,計画的偶然によるモデリングが転写する新たな概念の発見
2.新たな概念が自動生成するモデル言語とそのモデル言語から生成されるモデリングとの相補性の発見
3.モデル言語を内包するモデリングに変換するためのすべての構造とパターンの探究
4.固有の構造とパターンのみが誘導する同時代的デザインサイエンス戦略

プロトタイプ

自然の原理の探査によって
発見されたアイデアからプロトタイプをデザインする方法は
無限に存在するはずである。

そのプロトタイプが公開されれば
その場しのぎの独占欲に満ちたアイデアを圧倒することは明白である。

シナジェティクスと相補的なデザインサイエンスのテクノロジーは、
時代毎の新素材によって陳腐化されないにちがいない。

真のプロトタイプとは
重さのないメタフィジカルな鋳型であり、母型である。

エネルギーと食料の受容体

人間の生活空間を維持する構造は
ヒトという哺乳類の持つ生物学上の特性とかかわっているかぎり、
持続する経済活動に必要な
休息するための物理的な窪みに
合理的に構築されるべきである。

その窪みとは
エネルギーと食料が生産され、保存されなければならない
宇宙の受容体なのだ。

転石(Rolling Stone)

誰かに転がされている石に
苔はつかないが、いずれ丸くなる。
最初よりも小さくなって。

だれも4面体状の巨石を見たことがないが
どんな転石も4面体の過程を経ているだろう。
丸くなる前に。

構造について

宇宙の不変的な<構造とパターン>のモデル(model)のほとんどは
まだ未発見であるが
建築家は物質に関する構造モデルを発見してこなかった。

建築家は、<構造は、クライアントの好みに応じて構造を変えることができる>と
いう誤解を与え続けている。

それは外観上の形態(form)デザインにすぎない。

合金とその構造は絶えず発見されてきた。
試行錯誤のみの方法で。
そして、部分からのどのような推論も合金に発見には有用ではなかった。

構造デザイン

「原理には重さがない」という科学的概念を
メタフィジカルな思想とのインターフェイスにすることによって
飛躍的な構造安定性と強度・剛性をもたらす
質量のない数学的なパターンを構造デザインの対象とする。

その方法論は、直観による絶えざるモデリング以外には存在しないだろう。

相転移としてのシナジェティクス

宇宙での存在比から
水素、ヘリウム、酸素に次いで豊富な炭素は
元素の中でも最多の4組の共有結合機能を形成し
それゆえに、ダイヤモンドからグラファイトへ変化したり
フラーレンやカーボンナノチューブに変換できる。

シナジェティクスがもたらす強力な機能は、
シナジー作用と同様に
どんな経験や知識からも推測できない全体の働きによって
最初の自分とは違った存在に相転移するという物理性にある。

その物理性は、個性やオリジナリティといった概念では
把握できない。

有機的概念

実際どのような形態の上にも<有機的>に配置される張力の相互作用には、
連続性が存在するが、その連続性ゆえに、
そのメカニズムとシンメトリーにおける分類がはじめて可能になる。

その分類によって、身体や生物の構造への類比も相同からも発見されなかった事実が
認識され、いまやテンセグリティを過去の構造から完全に離脱して特徴づけている。

前例のないそれらの<構造とパターン>は、
科学者や建築構造家の観察からは発見できなかったばかりか、
テンセグリティは生命と非生命とを統合する場にのみ形成されてきた。

つまり、テンセグリティほど<有機的概念>を破壊する存在はないのだ。
あるいは、テンセグリティには生命と非生命の境界性を無化する機能がある。

生活器(livingry)

エスプレッソマシーンは器具、
ノコギリは道具、
旋盤は機械である。

戦車は武器で
モバイルシェルターは生活器である。

生活器はもっとも不足している
宇宙で効果的に生存するための大気圏内用の宇宙船である。


バックミンスター・フラーは武器(weaponry)に対抗して
生活器(livingry)を造語して対抗した。

生活器(livingry)という日本語訳は
『クリティカル・パス』バックミンスター・フラー著を翻訳するときに
私が造語した言葉の一つである。

キノコ雲の外破と内破

2009年7月9日 の<犬のしっぽブログ>から再び引用

真空管が破裂することを、内破(implosion)という。
内側に向かって爆発するという意味である。
この概念は、正しくない。
内破は、重力現象として見るべきである。
ヒロシマの原爆は、空中爆発(explosion)であったから
爆発と共に強大な球状空間が真空化され、
ついに、内部に強力な吸引力が発生した。
このもう一つの重力はやがて、上昇する螺旋運動を形成し、
キノコ雲の球体を形成した。
原爆はけっして都市を吹き飛ばす爆発力だけではない。
原爆の瞬間を表したヒロシマ原爆資料館の最新のCGのように、
爆発の放射(=圧縮力)のみに注目する原爆の物理学には、
内部への吸引力としての張力は不在である。
秩序を見分ける方法は、
もっとも大きなパターンの存在を発見すること以外にない。
そのパターンは、概念によってはじめて投影される。
kinoko_01.jpg
映像1
最初の原爆のニュースは、共同通信社の特派員による手書きのイラストだった。
キノコ雲の下には、巨大な螺旋状のトルネードが描かれている。
kinoko_02.jpg
映像2
アメリカ空軍が撮影した高度1万メートル上空からのキノコ雲。
キノコ雲よりもトルネードの方が黒いのは、爆発によって形成された放射性物質を吸い上げているからだ。
このキノコ雲は排気と吸引の機能を持っている巨大な掃除機と考えられる。
電気ではなく、原子力で作動した最初の掃除機だ。
多くの瓦礫と死体、そして元安川の水を大量に吸引した。
これが後の黒い雨となって落下した。
ヒロシマに川がなければ、もっと被爆者は少なかっただろう。

二つの現実

貧乏が最終的なバイオスフィアの現実としては存在しないように
金持ちも存在しない。
過剰と欠乏の概念をコントロールする記号テクノロジーが存在するだけである。
より働かない自由は奪われ続けている。

無管、無柱、無線、無軌道のモバイル・シェルターの生産によって
ユーザは二つの現実の悪しき相互作用から脱して
<宇宙エコロジー>を発見するにちがいない。

数学性、科学性、客観性

シナジェティクスの数学性、科学性、それらの客観性が、
モデル言語の有効性にしか根拠が求められないかぎり
その有効性の実証はメタフィジックスによる
フィジックスへの変換方法に求める以外にない。

バックミンスター・フラーの『シナジェティクス1,2』(1975,1979)出版以後、
他者によるそのメタフィジックスによるその変換方法の獲得は驚くほど稀であるが、
そのことによって、彼の天才性が評価されているわけでもない。

知識と経験

人類が共通に持っている地球の表面と上空と地下の
それぞれ10キロメートルの圏内に生息する既知と未知の生命と共存する権利を
異なったコロニー間と共に行使し、交流し、生存するためのシェルターのデザインとその製造を
可能にしてくれる最初のシェルター工場から建造し、配送するための包括的テクノロジーを完成させるためには
デザインサイエンスチームには、知識と経験だけではは不十分である。
知識と経験から、<構造>はついにデザインできないからだ。

真の<構造>は、そのような人々に偶然を装って与えられる。

人権について

国家は人口を増大させることができるが
虐殺もできる。
自国でも他国でも合法的に。

人権保障は各国の政治に委ねられていたのはほぼ40年前である。
つまり、人権の普遍性はアプリオリに考えていなかった事実がある。

しかし、すべての個人には国家権力からの自由がある。
個人は人間を国家のために虐殺してはいけない。
自国でも他国でも。

人権の普遍性が、<軍隊を持たないイデオロギーは存在しない>という
恐怖心が支配する思考を打ち砕く歴史はまだ半世紀を経過していない。

続)アンチ・イノベーション<innovation>

自然にイノベーションやリノベーションは存在しない。
自然はすでに統合されたテクノロジーである。

群れから離れた個人がまったく新しいものを、発見、発明してきたのは
自然からの情報を受け取れやすくするためである。

自然からの情報を受け取れやすくするための自己教育方法から
シナジェティクスは生まれた。

自然からの情報を受け取れやすくするための
効果的なメタフィジックスの教育方法は
大学には未だ受け入れられない。

教師の存在意義が奪われるという妄想が支配しているかぎり
自己のテクノロジーは進化しない。

アンチ・イノベーション<innovation>

シナジェティクスにイノベーション<innovation>は馴染まない。

イノベーション<innovation>は、
生産を拡大するために新たな生産要素を導入したりする企業家の言語である。

発明は、物事の新しい結びつきを考え出すことにある。
さらに、発明の中から際だった独創性へと発展していく時、新しい概念が形成されている。

リノベーション<renovation>は、既にあるものを修復改善して複数の人間で評価する行為である。
これはもっとも簡単な事である。企業間の競争によってある段階までは達成できる。
日本企業はこの分野で優位さを維持してきた。

しかし、「成長に貢献するイノベーションの創造のための長期的 戦略指針」などは
それ自体、政治家や経済学者たちの妄想で汚染された言語である。
発明が産業を形成し、産業が経済を形成する産業史の歴然としたパターンに逆らっている。

<創造>行為に彼らの立案した長期的 戦略指針が意味をなさないばかりか、
そもそも人間にテクノロジーを<創造>することは不可能だからである。

デザインサイエンス教育

自動車やパソコンが、個人が好みに応じて自由に選べるように、
教育は、個人が好みに応じて自らを変えることを可能にすることを
知識によって理解することができる。

デザインサイエンスは、個人の思考や行動、そして知識を変えるよりも
環境を変えることを可能にする。

これは宇宙の諸原理が恒久的であるという条件でのみ可能なことだ。

したがって、デザインサイエンス教育は、自分を変えたい知識から始まらない。

固体の概念

構造とは、大地と結びついた固体的剛体主義のすべての効果、
むしろ、固体の概念と結びついた知のすべての効果を、
可能な限り、深く、そして広い範囲で暴き出すことに違いない。

例えば、太さと重さで誇る大黒柱のある家屋の崩壊によって
もっと太い柱を求める超専門分化主義を。

大黒柱は、固体の概念の象徴であるばかりか
もっとも重要な部分を構造に与えた固体的経済主義の終焉でもある。

視点

シナジェティクスは古典的な3次元幾何学から生まれたのではない。

イメージするという直観が介在しなければ、概念モデルは存在できないという
視点が形成されてくる。

この視点には、しばしば原理が含まれている。

無料の同時的監視技術


「ポケモンGO」に仕組まれた”ワナ”とは
膨大な利用者のGPSによる位置情報がいまビッグデータに蓄積されていることにある。
これ以上の無料の全世界的な同時的監視技術はこれまでに存在しなかった。


25日の東洋経済ニュースによれば、

[「ポケモン」というと任天堂のゲームというイメージが強いが、
「ポケモンGO」はグーグルでGPSを活用した
社内事業から始まったナイアンティック社が作ったもの。
任天堂および株式会社ポケモンは、
あくまでナイアンティック社の株主に過ぎない。]


監視技術は、テロ対策だろう。
テロリストは「ポケモンGO」に興味ないから。

否、そうではない。

テロリストのいそうな場所にポケモンを配置させるだけでよい。
携帯がすべて監視カメラに変換される。

階級と独裁

沖縄が日本の階級と独裁を仕切る権力体制のもとで支配されてきた歴史に
連帯を感じない人々が、原子炉を動かしている。

この暴力的手段が体制的で合法的なものであるときでさえ、
暴力と放射性を受容し、さらにそれらを課せていく体制を築き上げている。

こうして民主主義は、抑圧と被曝によってますます遠ざかるのである。

それらは、いまや世界中で起きている。

美と直観 再考

シナジェティクスは美と直観を
原理の探査方法とその過程から排除しなかった。

それゆえに、シナジェティクスは
社会選別の構造、排除の構造によって
選別され、排除されてきた。

シナジェティクスは
テンセグリティが、社会選別の構造、排除の構造を
排除しなければ発見され、そして構造化されなかった原型を
モデル言語化することから開始される。

単独者たち

シナジェティクスの原理を変換する技法によって
単独者は、あるいは志を同じくする単独者たちは
自己の身体・思考・行為・存在形式に対して
宇宙的操作を現実化できる。

外部から観た地球内部にシェルターと共に
つまり、無線、無管、無柱、無軌道の物理性によって
自己を変容することができる

数えられる無(nothigness)

テンセグリティ構造体に面は存在しない。

面は、張力材に囲まれているかぎり
数えられる無(nothigness)に変換する。

さらに、テンセグリティ構造体に
面(face)を付加する純粋理論がなければ、
人類はテンセグリティの空間構造を生存に利用できなかった。

数えられる無(nothigness)こそが
空間の内部と外部の境界面を形成する
テクノロジーの前駆体である

頂点という存在(somethingness)

頂点という(somethingness)を通過するエネルギーは
まったく異なった原理から成り立つ構造を形成する。

テンセグリティは
理論的転移と実践的転移を同時に証明する構造である。

たとえテンセグリティモデルでさえ。

それゆえに、モデル言語を理解した段階が
テンセグリティモデルで露わになる。

稀少生物

資本主義は、富裕層を稀少生物として経済(つまり自己保存のための戦争)を成長させてきた。
その稀少生物はオークションが好きだ。

自分たちだけ生き残るための経済とは
自身の稀少性を根拠にして
完全に再生的な自然に対して自らの生命を危険に晒すシステムである。

しかし、残りの大多数の群れは、つねにその行為を模倣したがっている。

洞察力

なぜ天体が落下しないのだろうという問題がニュートン力学の原論を形成したように、
なぜ震度7で構造が崩壊するのだろうかという疑問から
震度7で崩壊する構造は構造ではなかったという
デザインサイエンスのモデル言語に基づいたデフォルトがはじめて形成される。
それは実験からではなく洞察力からである。
つまり震度8で崩壊しない構造ですら
もはや構造ではないのである。

シェルター、エネルギー、食料、そして水

生き残るためのテクノロジーとしての<自己のテクノロジー>は
ジオデシックスとテンセグリティ、
そしてオクテットトラス、水の完全再生のための複合発酵といったシステムが
相互に統合されるのではなく
巨大建築の形態学やエコロジーの分析対象に組み込まれ、分断されるに従って
それらの相互作用がもたらす重要性と自律性に関して
科学産業テクノロジーから分離され、そして除外されてきた。

しかし、だからこそ、<自己のテクノロジー>は
エネルギー、食料、水、シェルターとの相互作用によって
自律する統合テクノロジーに成り得るのである。

完全なモバイル・テクノロジーを生成する
シェルター、エネルギー、食料、そして水の各構成要素間は
大気圏内部を動く宇宙船としてデザインされる。

太陽系の動く同心状螺旋群構造

重力は、太陽系では不変的な張力として機能していると同時に
惑星地球は、太陽系ではつねに圧縮力を受けている。

太陽系全体は、同心状螺旋群の動くテンセグリティである。

圧縮材の集合が自重として基礎部が受け止める建築では、
大地に自重を首尾良く流すための
圧縮力との闘いが生まれる。

すべての建築は、重力と対抗する習慣がある。

それによって
個々の建築は、張力から分断された圧縮材の塊としてデザインされる。

太陽系は、つねに圧縮力と張力との絶えざる統合から
もっとも安定した回転する構造なのである。

宇宙と環境の間

石器を作るには、適切な硬い石材が必要だが
それより以前に言葉という道具と概念が発明された。
石からは石器は生まれない。

それは、デザインサイエンスに
特殊な道具が発明されてきた理由と同じである。

それらの物質的な集積と共に、開発者との共同性という概念が
デザインサイエンスのメタフィジカルな開発環境を形成する。

宇宙と環境の間に、道具と概念が存在する。

翼の厚み

人間の皮膚の構造は、表皮、真皮、皮下組織からなり、
それぞれの厚さは、表皮が0.1〜0.3mm(最外層の角層が0.01〜0.03mm)、
真皮が1〜3mm、皮下組織は頭部や顔では2mm程度となる。

プランクトンだけを補食するトビウオには軽量化のために胃が退化している。
500メートルを連続して飛行できる透明な羽根の厚みは、僅か10ミクロンである。

この瞬時に展開して揚力を得る翼のフィルムには撥水性はないが、
撥水性があるシェルターの皮膜の厚みは、100ミクロンである。

人間の皮膚の最外層の厚みと、トビウオのフィルムの厚みは、同じであるのは
移動するには、その厚みで十分だからだ。

移動しない住宅やオフィスの最外層は、300ミリもあって
人々は、より重厚な空間に憧れている。

引用映像
トビウオ

座屈(buckling)

構造力学は
システムを通過したエネルギーが
そのシステムをより強化するメカニズムには
まったく無関心である。

現在の建築の構造計算は
圧縮力による 座屈(buckling)の言語しか語ることができない。
座屈の概念は、不安定な状態から倒壊という
もう一つの安定状態を説明しているだけである。

ゆえに、構造力学への批判または
構造への批判を通してしか
真の構造は発見されなかった。

シナジェティクスの過程

可能な構造すべての基礎であると同時に
認識の可能な限界でもあるような
物質の本質を規定しようと試みる。

その時、シナジェティクスの過程にいるのである。

自己から出発して宇宙と環境との相違がはじめて表明される
モデル言語の物質化への過程なのである。

構造のエフェメラリゼーション

1本の大黒柱(24cm角)の圧縮力の限界は30トン、重量は200キロ程度である。

1995年、私がデザインサイエンスプロジェクトで制作した
展開型テンセグリティ・ジオデシックシェルター(直径11m)の総重量は
150キロで、圧縮材のアルミパイプの直径は僅か17mmであった。)
2007年、張力材と圧縮材にカーボン材を使用した
直径6.5mのテンセグリティ・ジオデシックシェルターの
重量は僅か30キロ未満であった。

自律型テンセグリティシェルターの単位あたりの重量は、依然世界記録である。

構造のエフェメラリゼーション(=軽薄短小化)は、つねに加速度的であるが、
その真の機能は、社会では非科学的に誤解された象徴にしか使用されない。