宇宙のなかの人間(再考)

知的な人間は自分のアイデアの新しさについて、
独創性を得た人間はオリジナリティの教育方法について話すが
宇宙の原理の無限性については沈黙する。

人間はどんな原理もデザインできないことを知り
そのことによって
無限の発明を引き出す方法にはまだ無関心である。

宇宙のなかの人間は
人間の独創性に自惚れて生きていけない。

大気圏がなければ、バンアレン帯がなければ、
宇宙空間では被曝して1日も生存できない。

これはテンセグリティではない

見かけはテンセグリティモデルだが
概念としてのテンセグリティではない。
圧縮材の隣り合う2点間距離を一定にできない
ゴム糸やナイロン釣糸のような弾性に富んだ素材を
張力材として使用する場合は、
外力分散機能は失われる。
伸率が最小の最新の張力材は、
ステンレスワイヤーではなくカーボン繊維である。

マンハッタントーイ スクイッシュ(skwish) [並行輸入品]amazon
見かけは科学的おもちゃだが、アブノックスである。

生命における放射対称的な軸回転

収縮拡大するベクトル平衡体は形態的にはつねに回転対称的がある。
しかし、ベクトル的にはつねに放射対称的である。
生物体の軸を通る相称面が三つ以上ある場合は放射対称的である。
動物では海綿動物・腔腸動物・棘皮動物に、
植物では花や茎にある。
開閉する花弁には回転対称がある。

ベクトル平衡体 SYNERGETICS RBF 1975

対称性の破れ(Broken Symmetry)

世界権力構造は、資本主義と共産主義という
イデオロギーの左右対称性を維持してきた。
CPT対称性実験から左右の鏡像性は破綻していた。
対称性の破れは現象への局所的観察結果と見なされた。
しかし、自然は内部と外部の反転操作から
非鏡像的な反対称性を自発的に生成する。
自然は反対称性を含む。

「対称性の破れ Broken Symmetry」1989
反対称性の動くシナジェティクスモデル 
シナジェティクス研究所 梶川 泰司
一つの過程ですべての粒子がその反粒子で置き換わったものは、
もとの過程の鏡像と等価である現象に対する相似律が
シナジェティクスモデルに存在する、

間違いを禁じる規範について

「権力構造が間違いを禁じたことが、隠蔽工作や自己欺瞞、利己主義、
偽装、偽善、倫理的規約、合法的な立法化または合法的な抜け道、
そして利己主義による経済的報酬といったものを助長してきたのである。」
『クリティカル・パス』バックミンスター・フラー(白陽社) 1981
こうして人間にとって過最大の問題、
すなわち「超国家的な企業による権力構造と手に負えないほど
腐敗した権力に対して何ができるか」という問題に直面している。

権力構造は資本主義と共産主義という左右対称性のシンメトリーを維持してきた。
左右対称性は自然の反対称性を含まない。

「対称性の破れ Broken Symmetry」 1989
シナジェティクス研究所 梶川 泰司

自然に概念モデルは存在しない

経験には、観察する主体と観察される対象(他者性)との間に
タイムラグがある。
テンセグリティモデルの制作とテンセグリティ原理の認識には
最大級のタイムラグがある。
自然には概念モデルは存在しないが
フラーレンというテンセグリティ構造は
古代の隕石の中に存在し続けていた。
C60フラーレンは直径わずか10億分の1メートルだが
宇宙ではこれよりも大きい分子は発見されていない。

「裏庭のテンセグリティワークショップ 2019」
 シナジェティクス研究所 主催
http://synergetics.jp/workshop/ws190914.html

直径5kmを超える巨大な岩塊が過去6億年に約60回地球に衝突した。
「ホバ隕石」が地上に落下したのは8万年前、隕石自体は2億から4億年前

概念モデルからテンセグリティ原理を発見

観察行為は物理的で、観察された現象も物理的である。
「観察する行為は観察される現象に影響を与える」という
ハイゼンベルグの発見は、概念は超物理的であるという哲学から生まれた。
1949年、バックミンスター・フラーは、
シナジェティクスの概念モデルからテンセグリティ原理を発見した。

SYNERGETICS RBF 1975

バイオスフィアのインドアへの非常口

大地に働きかけようとしなかったなら死に絶えるように、
バイオスフィアに働きかけようとする時にのみに形成される
自己のテクノロジーなくして生き延びられない。
テンセグリティ・シェルターは、
都市生活者のためのアウトドアへの新たな道具を超えて
バイオスフィアのインドアへの非常口となる。

「クラウド・ナイン」浮かぶテンセグリティ都市 
バックミンスターフラー 1960

動植物のすべての細胞はテンセグリティ構造を採用した

気候変動期における人間が本来持つ免疫力を高めるために
耐寒性・耐暑性・病原菌耐性を向上させ
老化防止する物質や技術を開発する以前に
動植物のすべての細胞はテンセグリティ構造を採用した。
水・エネルギー・食料・テンセグリティシェルターとの相互作用は
人間の生存方法の独自性と自律性に関与する。
https://footage.framepool.com/ja/shot/969776483-radiolarian

生きた放散虫は皮膜テンセグリティ構造に住んでいる。

放散虫が採用しなかったシンメトリー

イギリスのエデンプロジェクトに対抗したamazon本社「スフィア」に
ジオデシックパターンは選択されなかった。
放散虫が採用しなかったシンメトリーゆえに、
単位体積あたりの重量増加は最大級で
自然の構造とパターンへの完全否定版としての人工物となった。
火星にも裏庭にも適さない。