月別アーカイブ: 2006年5月

シナジェティクス的オペレーション

 
どうにか偶然に見せかけて、
すべての人々に同じことをさせようとする社会を構築した。
それは、無言のうちになされた。
しかし、誰でも異なる観点を持つことを誰も止められないので、
そのシステムはうまくいっていない。
実際、異なる何かを見て、行動する誰かが、つねに存在する。
われわれの遺伝子は、われわれの意志を超えて、
偶然にも同一にならない不完全なシステムを採用しているからだ。

しかし、行動したとしても本当の価値を加えないかぎり、
必要としていない無数の出来事が生まれている。
本当(real)とは何か。
歴史的には royalが定める法律こそが真実(real)なのだ。
21世紀の虐殺者は、帰国すれは英雄である。
真実を反対称化する主体が真実(real)なのである。
必要としていない無数の出来事は、直轄植民地(royal colony) のなごりである。
専門家社会もコロニーのなごりである。

誰もが本当の価値を加えるコトを畏れている。
化学的結合や解離では、加えるコトはもっとも単純なシステム操作である。
正確には、既知となった価値を加えるのではなく、
加えるコトでそれまで未知であった情報が生成することを意味している。
価値があるコトは、情報を加えるコトから生まれる。
このシナジェティクス的オペレーションは、
価値があるモノを支配したroyalを陳腐化する<共有する新しいシステム>である。
これがもう一つの真実(real)なのである。

つまり、シナジェティクス的オペレーションは幾何学的な補助線ではないのである。
シナジェティクス的オペレーションはしばしばこどもの試行に、日々の遊びに頻繁に現れる。  Y.K

現金会計システム

超国家企業がお金を完全に独占し、法律上の抽象的存在となった巨人は、
人々の生命をどのように保護しながら育んでいくかという基本的課題をまったく無視した存在になったのである。

裕福な勝者を自負する市民社会の政治的指導者ばかりではなく、
勝者を志向しはじめる若者たちの生活が、たいていエントロピックになるのは、
惑星地球上での生命活動の目的が巨人のミニチュアでしかないからだ。

R.B.Fが1961年に『宇宙船地球号操縦マニュアル』で、
メタフィジクスの目的論を明確にし、
そして晩年の1981年に『クリティカル・パス』で再構成して示したように、
お金は交換の媒介であり現金会計システムに過ぎない。
将来にわたって人々を保護し、育み、教育し、
そして宇宙に適応させるための組織化されたノウハウこそが富である、
ということを思い出す必要がある。  Y.K

カメムシと昆虫ビジネス

越冬のために晩秋には種々のカメムシが飛来する。
山間部にある私の家に種々のカメムシが多数飛来する背景には、黄色光や近紫外線を出すライトがあるだけではなく、暖房によって赤外線を放出している以上に、何か最適な環境条件があるにちがいない。壁の色が茶色く見えるほどに密集したときから、私は彼らの行動を記録している。日本ミツバチの観察と同じように。

チャバネアオカメムシの場合、産卵は5月下旬頃からで、産卵場所はクワ、サクラ、ヒイラギ、ヤマウルシなどであるが、主たる繁殖はヒノキ、スギであり、その産卵は6月からであることがわかった。カメムシの増加は広葉樹の伐採と針葉樹林の人工林に起因している。

人間には臭いだけの迷惑千万のカメムシ。彼らは自身の発する警報フェロモンで集中したり拡散したりするが、あまりに濃度がある場合は彼らでさえ死に至る実験はペットボトルで再現できる。
ところが、ある環境下では、彼らはとても有用である。ヒメハナカメムシ類はアザミウマ、ハダニなどの微小な農業害虫の有力な捕食性天敵として近年注目されているらしい。

例えば、赤ピーマンは他の色のピーマンよりも栄養価が一番高く抗ガン作用があるので高価な野菜であることが知られているが、その赤ピーマンをハウス内で栽培する場合、人為的に数百匹のヒメハナカメムシを放飼する。
有効なカメムシ対策の農薬の化学合成も複雑だが、土着天敵昆虫の有効なメカニズムを解明する作業も複雑だ。カブリダニは、ハダニの発生を抑制し、シナクダアザミウマは、ヒラズ ハナアザミウマの発生を抑え、最終的にヒメハナカメムシに補食されるといった相互作用を生成する閉じたハウス内の<共有するシステム>の発見だ。

こうしてアブラムシを捕食させる減農薬栽培がメハナカメムシによって実績を上げている以上、専門業者がカメムシを特別に養殖させて販売しているにちがいない。

<共有するシステム>と私の家では特に豊富だということは今のところ無関係である。チャバネアオカメムと交換可能な条件が未だ発見されていないからだ。しかし、チャバネアオカメムがこれまでのようにひたすら悪臭を放つ悪玉虫ではないかもしれないことは、素晴らしいことだ。彼らは資本主義によってせん滅されるのではなく保護される可能性がある。  Y.K.

<都市と農村>から<宇宙と地球>へ

土地に依存し風土に根ざして成長する植物や家畜を食料とすることによって、
生命維持のために耕作したときに仮の根を発達させた。
今でも現代人は、豊かな生命維持に不可欠だと思い込む土地価所有の幻想に引きずられている。
金属は、プラスチックよりも早く食料を金属製の缶に詰めて、蒸気機関や自動車で運搬することを可能にした。
現代人は、秒速三十万キロメートルで世界を網羅する迅速な相互通信システムに依存している。
われわれの現実は、〈静止状態〉というニュートン的標準死から
秒速三十万キロメートルというアインシュタイン的標準動に変換された。
社会経済的なすべてが相互変換する全宇宙の動力学と同期したのである。
この<都市と農村>から<宇宙と地球>へはけっしてグローバリズムではない。
生命を宇宙に適応させるための組織化されるノウハウという重さのない<現実の根>の問題なのである。  Y.K

最古の昆虫ビジネス

これまで蜂蜜製造機器を人類がデザインしなかった理由は、
1リットルあたりの生産コストが膨大すぎるからである。
働きバチの体内の酵素を化学的に合成し、その働きで、
花蜜の成分であるしょ糖を果糖とブドウ糖へと変化させ、
花蜜の水分を蒸発させるために細分化した小部屋へ貯蔵し、
34℃前後という巣の中のような一定で高温の風を絶えず送風し、
はちみつへの熟成・濃縮を促進させるメカニズムを繊細に再現するプラントの設計が実現できたとしても、花の蜜をソバやレンゲなどから個別に採取する機械は別に設計しなければならない。
小型の高性能な飛行体のデザインは高度な軍事機密に相当するだろう。でなければ、花の蜜を細いナノ注射針で丹念に吸引する熟練工が、無数に必要だ。
以上がコスト計算の初期のシナリオだ。
それよりも養蜂技術による効果的な増産(花畑と共に巣箱を移動する技術)や巣別れした女王バチを他の養蜂家志望者に売買する一種の家畜化に相当する昆虫ビジネスが完成したのである。ただし、ヨーロッパでは貴族の趣味の範囲で継承されたのは、成功したハリウッドスターが競走馬の牧場を経営するような趣味とビジネスは社会的地位をシンボライズできる範囲である。
自然採取に依存したサバイバル食品には現代でも高い交換価値が発生している。

ミツバチが先験的に利用する酵素のバイオテクノロジーと花の蜜の採取方というナノテクノロジーは21世紀にも生き残っている最古の昆虫ビジネスである。  Y.K