月別アーカイブ: 2010年11月

動的な稲

根を生やした文化を重要視し過ぎるのは
移し替えた植物は元気にならないことから
影響されている。
第2次世界大戦後の稲作は例外である。
苗代によって
寒冷地や高地でも早植栽培で安定した収穫が
見込めるようになったのは、
種籾(たねもみ)を植えた場所からの
環境の植え替えこそが
爆発的な成長力を誘因できる
テクノロジーとなったからである。
稲は適応するために
成長期前に移動する。

新聞

人々が新聞を読まなくなった理由は
インターネットのせいではない。
言論の自由を権利として
主張するものは、
事実を思うままに
曲解するメディアだけである。

高度不況

経済的に間違っていることをしなければ
正しい時代は終わった。
高度成長には
高度不況が含まれていた。
そして、高度不況には戦争が含まれている。
資本主義が間違っていなければ
けっして衰退しない。

サイバネティクス

行動力は思考力と等価だとしても
行動力と知識は比例しない。
実際に失敗するためには
つねに無知でなければならないから。
無知の中で進む方位を決める力は
風ではなく舵という人工物である。

トリムタブ

この瞬間に、
風の吹かない場所はないが、
目的がなければ、
どんな風も方位をもたない。
風と舵は
語源が同じだ。

視野

経験や情報が増えれば
視野も広くなるが
視力(=解像度)が衰えているならば、
おいぼれた広角にすぎない。
経験と情報の違いは
情報ではない。
経験と経験との相互作用が
生きた視野を形成する。

健康

無農薬玄米を食べる人よりも
不耕起の田んぼを
作る人のほうが健康である。
健康は
宇宙への包括的な働きから生まれる。

命令形

「分割せよ、そして、支配せよ」(Divide and Conquer)
が暴露されても、
大きな恐怖は
「Think global, Act local」
によって隠されてきた。
自由になるための奴隷となる
これ以上愚かな命令形があるだろうか。

財産

他人の志を笑う群れに入れば、
希望より財産のほうがマシだ
という未来を望むだろう。
詩のない歌に夢中になっても、
できることを望まなければ、
望むことは叶えられない。
こうして、
できないことは
みんな未来という財産になった。

野生

檻に入れられた動物は
次第に強い異臭がする。
野生の動物にはない生理現象だ。
人間がもし
長期的に野宿すれば、
かなり異臭がするだろう。
野生とは、
シェルターもなく
風呂に入らなくとも健康を維持できる
テクノロジーのことかもしれない。
人間はそれらの機能をすべて
外部化してしまった。
なぜ外部化してしまったのか。
それはバイオスフィアでは
あまり重要ではなかったからにちがいない。
その見返りに人間には発明の才を授けられた。
発明の才は、第2の野生かもしれない。
だから学校では群れとしてのカリキュラムは申し分ないが
野生は教えられないのだ。

クリティカル・パス

賢明な思考は
失敗しないもっとも慎重な行動を避ける。
失敗を計画に繰り込んだ実践理論が
クリティカル・パスである。
クリティカル・パスは
唯一の机上の革命理論である。
バックミンスター・フラーは
人間はつねに間違うという
失敗の神秘の理論化に
半世紀間を要した。
その起源と定義は
『クリティカル・パス』
(バックミンスター・フラー著 白揚社)の第6章にある。

溜め息

早く大人になりたいと思う
無垢なこどもの溜め息を理解できたなら、
完全な理解の可能性を絶たれた大人が
絶えず増えていることに気づくだろう。

縮退

みんなサンマと半分の大根を買って
こじんまり暮らすようにしている。
尺取虫が縮む時は
進行方法に対して直角である。

長老

誰も価値判断してくれる者がいなくても
自分のアイデアは自分の言葉で判断しなくてはならない。
そのためにはまず誰も価値判断できないほどの発明が必要だ。
そのときはじめて他人のアイデアの価値判断ができるだろう。
ところが発明の報酬である特許権の独占のために
人々は自分と他人とのアイデアの境界を設けてしまう。
発明とその価値判断には
自分と他人とのアイデアの境界を設けない訓練以上に
アイデアに対する尊敬が必要だ。
尊敬は学習からだけでは生まれない。
高度に単純なアイデアほど宇宙の原理に関与しているからだ。
学習不可能なものがあることを知るためのカリキュラムは
いまの学校には存在しない。
すべての先進工業国から長老はいなくなった。
これがグランチの教育カリキュラムだからである。
地下資源を採掘するテクノロジーよりも採掘権の所有のように、
グランチは発明する才能ではなく
特許権の所有方法にしか興味をもたない。

忠実

便宜主義が支配して
最初は派遣を望んだが、
終身雇用を望む
忠実な若者は多くなった。
戦争はいつでもできる。

音楽

生きるための仕事は
魂の生活とはかけ離れてしまったので
人々はどこでも音楽を聴いている。
散歩の時も、
そして
戦争する時も。

円形の青空

移動する円形の青空はある。
台風では、周囲から吹き込む風が中心部に押し寄せる過程で、
遠心力と大気の気圧差(=気圧傾度力)が
ほぼ均衡し螺旋の上昇気流を発生させる。
とくに巨大な台風の目の中心では風が穏やかで、
雨もほとんど降らない。
そこでは空気の澄み通ったきれいな円形の青空が見える。
不況の嵐はあっても
不況の台風がないのは、
半分の人類にこの純粋な移動する青空を見せないような
金融人工システムが支配しているからだろう。

通路(midway)

ミッドウェー島は軍事的に重要な位置にあり、
第2次世界大戦では太平洋を横断する航空機の給油地となった。
ミッドウェー(Midway Island)は
N.C. Middlebrooksが発見した環状珊瑚島であったが、
沖縄とアメリカ本土との通路(midway)と言う意味で
ミッドウェーは、第2次世界大戦の重要な平坦線であった。
尖閣島は現代の軍事的な通路ではなく
バイオスフィアの天然資源の調達通路である。

口実

人生はお金より目的が大事だ、
と言っていた人が
生きるためには目的よりまず腕だ、
と言いはじめたら
腕より道具だ、
と言い直すだろう。
最初の志が少々高くても
安心感と引き替えに
お金がかかる生活から離れられない口実は
無数にある。
こうして、
よい道具は有用な腕よりは
つねに多く生産されている。

レディメイド

新たな道具に既製品を使うには
並外れた奇抜なデザインよりも
普通のパーツを並外れてうまく総合する才能が必要だ。
言葉はもっとも身近な既製の道具である。

分裂

みんな生きるための闘いの日々を
受け入れたにちがいない。
人に親切にできなくなったのはその兆しだった。
それが目的だったと知る前に、
群れは目的にそってもっと分裂するだろう。

編集

思慮深い人間になるために
他人の考えのもっとも必要とするところを思考していく。
しかし、それは平凡な編集行為の産物である。
こうして知識を求める人が
より知識がある人の真似をする傾向は変わらない。

コクゾウムシ

2週間の旅から帰ると
無農薬玄米の米櫃の表面は
黒い小さな動きの鈍い昆虫で覆われていた。
購入した玄米にコクゾウリムシはすでに産卵していたのか、
飛行能力に優れているので、畑からやってきたのかもしれないが、
彼らの成長は恐ろしく早かった。
コクゾウリムシにとって
一粒の穀物は食料の貯蔵庫であり住居である。
コクゾウリムシが白米よりも玄米の方が好きなのは、
玄米には自分が隠れて成長できる
外皮という繊維で強化されたシェルターが付いているからだろうか。
明らかに彼らは自身を玄米の大きさに収納できるように
進化している。
一粒の穀物の外皮をシェルターとして利用することで
外敵から無数の卵を守り
長期的に生存できるこのモバイラーたちは
内部を空洞化したシェルターに水が進入しても
しばらくは水に浮いて死んだふりができる。

経済学の原理

経済学にも不変的な原理がある。
<取るか取られる>かだ。
その単純だが
卓越した複雑な方法を賞賛するために
毎年ノーベル経済学賞が授与されている。
ノーベル経済学賞は物理学などのノーベル賞とは異なっている。
アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞の賞金は、
スウェーデン国立銀行が提供している。
ノーベル賞の賞金と同じ目的と財源ではない。
この経済学賞の受賞者のほとんどは
欧米の経済学者が占めている理由も
この単純な経済学の原理にしたがっている。