月別アーカイブ: 2012年11月

節約について

節約によって
エネルギー、材料、時間などの入力量を軽減できるが
生産効率をけっして向上させていない。
節約するためのエネルギーは
近視眼的な富の浪費である。
消極的な抵抗は
生命を維持するための生産方法を変革できない。

無償について

われわれはすでに生得的な安全装置(Fail-Safe)を与えられている。
自然はこの安全装置を
より重要な部分をけっして所有しない<標準>システムとして
すべての有機体生命に
隈無くインストールしてきた。
この無償の安全装置は
エコロジーと呼ばれている。

安全装置(Fail-Safe)について

われわれは無数の安全装置を所有している。
すべての種類においてその代替回路が与えられている。
それらは毎日は使わない装置や能力である。
しかし、非常事態にも使えなかった。
政治家にその使用権を委託したからだけではない。
政治家は慎重に時間をかけて
専門家にほとんどの知識と権限を譲渡したが
専門家は非常事態時にほとんど機能しなかった。
(彼らは法律的な権限を持っていなかったと互いにうそぶいた。)
もちろん個人は全く機能しなかった。
つまり、
昨日までのすべての<標準>は間違いであった。

机上思考について

座って考える方が
立って考えるよりも
より優れたアイデアを考えられるとは限らない。
人類は数百万年間も
立って、そして移動しながら
環境を改善し続けてきたから。
知的産業社会は
まだ考えるための環境自体を個人が自在に選択できるようには
できていない。
机上(語源的にdesk top)で効果的な学習はできるが
机上で考案された有用な発明はほとんどない。
机上の方がより管理され易いだけである。

火星計画について

地球上で個人が生存するためには
全体との繋がりが何であるかを絶えず確認しなければならない。
ーーーーー存続したい場合も、たとえ絶滅するにしても。
精神的な無力と惰性によって
絶滅に突き進んでいく人々を
夢で延命させる政治指導者がすっかり廃れても
夢から立ち直させる優れた医者は
火星にはいないだろう。

発見について

分析は
より小さな宇宙を
より単純に見るための人間が発明した知的な方法だ。
しかし、われわれは科学的に発見すればするほど
未知なる存在によってより圧倒される。
そして、未知なる存在はつねに
既知となった秩序と
互いに矛盾のない秩序を形成しているのである。
明らかに客観的な知性は先験的に存在している。

続)パリティ(Parity)

シナジェティクスは
1950年代に素粒子物理学で発見されたパリティ(Parity)の概念を
最初にモデル化した唯一の包括的科学である。
私が1981年からバックミンスター・フラーと共同研究を開始するまでの
相補性(Complementarity)の概念と本質的に異なるパリティ(Parity)の概念を
シナジェティクス・モデルで物質化する懐胎期間は
ほぼ30年を要していた。
■参照『コズモグラフィー シナジェティクス原論』白揚社 (2007/09) 補遺
バックミンスター・フラー著 梶川泰司 訳・解説

パリティ(Parity)

地球上では
思考可能な対象に対して
対象の外側をその外部から観察する
思考形式がある。
この思考形式は
宇宙に対して
内部からその対象の外部を観察する思考の形式の反転現象を
けっして思考の対象にしない習慣を伴ってきた。
<左>と<右>を本質的に区別するための概念が
相互関係を一定に維持したまま
交換可能な<表裏の反転>現象
でしかないにも関わらず。
ーーー片方だけのゴム手袋によって左右を反転する実験のように

美について

陽電子が電子と衝突し対消滅して
光子が放出されてγ線に変換されるように
圧縮材と張力材がテンセグリティに変換され
すべての外力を分散する
共鳴型テンセグリティシステムの生成プロセスに
<美>は介在しない。
テンセグリティは外力とは共鳴できるが
美をデザインする人間の欲望とは共鳴しない。

神秘について

胃袋に入った水や食べ物の移動や
胃の内部でのそれらの温度変化を感じることはできない。
肺に入った空気の温度変化を感じることはできない。
食物が私の爪や髪を伸ばしたはずであるが
それらの成長の変化を意識できないばかりか
長くなった爪や髪を切っても痛みはない。
しかし、脳に入った知識や情報の新たな相互結合や解離を感じることができる。
それは理解という段階を自発的に形成する時に感じられる。
もっとも神秘的な理解は
最初は互いに隔絶していた知識が実際に物事を経験することによって
突如として相互に関連していく知識を習得する段階に訪れる。
相互に関連する知識は
異なった特別な個人的な経験によって
新たな知識として再起動され
それまでの間違った知識を破壊する行為から生まれる。
その初期化への開放感は名状しがたい。
しかし、それゆえに
その喜びで震えるほどの統合される瞬間へと
導びく確実な方法を
だれも教えることはできない。
ーーーー自分にさえも。

お土産

一瞬、強い光線が光り輝き
少し遅れて地響きと共に
その爆発音を聞けた人はまだ幸運だった。
信じられないほど巨大なキノコ雲を遠くから
見た目は無傷で
しばらく見物できたからだ。
この原子爆弾は1970年代には
すでに限定品のお土産のように買うことができた。
2種のプロトタイプの人体実験が成功した以後
この歴史的な記念品の各改良版は
日本で製造され続けてきたが
販売元はもちろんアメリカ合衆国である。
現在ではかなりの在庫をもっていることを
そろそろ自慢していい時だろう。
総選挙前にはちょうどいい。

バイオミミクリー

人間以外の生物に著作権がないと主張する学問は姑息である。
デザインサイエンスがけっして生物形態を模倣しないのは
人間は想像力を駆使すれば
彼らの方法を模倣しなくても十分だと
自惚れているからではない。
人間は自然が採用したデザインを発見する以上のことはできない存在である
という考えに基づいて
自然が利用する諸原理の発見を絶えず試みているからである。

冬至

北半球では昼が最も短く、夜が最も長くなっても
日の出よりもつねに朝早く起きるのが
太陽系と私との動的な関係だ。
そして
私の仕事場における局所的な天文学の冬至とは
外気温よりも室温が11度以上高く
そして地下水温度がその室温よりも高くなる季節に移行する時期なのだ。
局所的な外部では
畑で霜が発生し、裏庭の山沿いで積雪が始まる時期と一致し
4WD車のスタッドレスタイヤへの交換時期に入る。
そして主観的には
それらは冬ほどより遠くに移動するための
様々な手段を準備するサインなのだ。

科学的について

科学には想定外がない。
人間にとって自然の神秘はつねに想定外である。
その神秘は無限に存在する。
過去からも明日からも自由であるための初期化
と同時にそれらを超越する存在と交感できるのは
瞑想ではない。
自己のテクノロジーである。

初期化

構造とパターンの破壊すなわち
社会構造とそれから派生する価値を
全的に否定するための環境整備こそは
モデル言語による強力な初期化から生まれる。
新たな構造とパターンの発見には
つねに思考の初期化が含まれる。

続)モデル言語学

シナジェティクスがもっとも回避するのは
形態美を獲得するための手段とその欲望である。
例えば
張力エネルギーが圧縮材と張力材の非鏡像的な構成要素を統合して
テンセグリティに変換されるプロセスに<美>は介在しない。
目的化された合目的な終極プロセスの生成変化において
自然は人間が作り出す<美>に無関心である。

G.U.日課

知りえるあらゆるものに対して
無関心でいる<自由>がある。
放射性物質を少しずつ体内に招き入れて
体と現在を徐々に包み込むことを
受容する<自由>がある。
こうして
生と死に何の境界もない
知識と生活を実現するための<自由>は発明された。
国家にとって
それがもっとも効果的な<自由の半減期>である。

モデル言語学

モデル言語における構造化は
構造における言語化の発見の後にやってくる。
テンセグリティ構造における圧縮材も張力材のように
テンセグリティ構造を構成する反対称的な要素は、
構造を離れてそれ自体の自律性を持たない。
(ギリシア哲学者による静的固体的な幾何学のモデリングの体系化から
25世紀間を経過した後に、
動的な幾何学のモデリングの構造化から
テンセグリティの原理の発見が始まったのである。)
 
シナジェティクスモデルと
デザインサイエンスにおける原寸大のプロトタイプモデルとの
本質的な分離は不可能である。
シナジェティクスモデルも原寸大のプロトタイプモデルも
実際に自然の原理が機能している。
しかし、21世紀の建築家のほとんどはモデリングから
主要な構造的な機能をすっかり除外した形態モデルを
<建築モデル>と呼んでいる。

黒体放射

宇宙では
黒い物体は外部から入射する光・電磁波などの熱放射など
あらゆる波長を吸収しやがて放射する。
白い物体が明るいのはそこに光があたっている時だけである。
黒いエコカーを購入するユーザは増えているが
特に寒冷期の放射冷却によって
車体の色彩は暖気運転や夜間の暖房の燃費に
直接関与している。

続)軌道

知識には
知識とその知識を使う方法が含まれる。
読んでも
聞いても
見ても
考えても
それだけでは習得できない
方法がある。
特殊な解決方法の限界についての理解は
学習した理論をしばしば侵食することによって
獲得される軌道上にある。
見えない中心と他の軌道を発見するための。

服従生活

放射性物質に服従することは
いづれ暴力の原因となる。
このまま企業や国家権力に対する新しいタイプの服従が
続いてやがて癌が多発していく調査データを
医療専門家たちが医療行為を装いアメリカの核武装組織を構成する
財団法人放射線影響研究所(RERF)に提供しているかぎり、
復興予算で遂行された今回の長期的な調査研究結果は
ヒロシマ・ナガサキのデータが公開されなかったように
ふたたび国防のための放射線影響の基本データとして利用される。
このような被爆治療にはまったく無関心な研究調査は
いづれ暴力の原因となるに違いない。
大多数の市民が国家と超専門分化へ服従すればするほど
こどもの放射性物質への服従生活を
放射性核物質の半減期よりも長くしているのである。

続)シナジーvsハイブリッド

有限な地下資源から変換する
もっとも危険なエネルギー生産手段を放棄するためには
これまでのように発電したエネルギーを
バッテリーで保存するよりも
主に水素エネルギーで保存する方法革命が
これまでの方法を短期間に退化させて
人間をもっとも発展させるだろう。
水素は宇宙のどこでも
もっとも豊富なシナジー型元素だから。

シナジーvsハイブリッド

ハイブリッドは加算的複合であり
シナジーは相乗的融合である。
例えば、水は水素と酸素の加算的複合ではないように
シナジーとハイブリッドとの相違を認識できるのは
化学的なアプローチだけではない。
雑種はハイブリッド(Hybrid)の日本語訳であるが
異なったシステムを加算させた生命体ではないように
生物機能の発現において
異なった機能を加算させる生命は
これまで発見されなかった。
シナジーはけっしてハイブリッド化しない。

続)落葉

人間の発明も
南半球よりも北半球のほうが多いのは
寒冷による凍死の危険性からだ。
危機的な環境の変化に機敏に適応するために
われわれはどのような生産手段を放棄し
何を発明するのだろうか。
日本権力構造は環境の変化に機敏に適応できなかったからこそ
何も放棄しなかった。

落葉

植物は成長に適さない環境の変化、
例えば乾燥や寒冷などの環境の変化に対応できなくなると、
最初は葉を小さく、あるいは厚くするという戦略を採用する。
それでも適応できない場合は、最終的に葉をすべて放棄する。
植物は重要なエネルギー生産手段を放棄すると同時に
エネルギーを保存する方法を発明したのだ。
北半球の寒冷地でも生き延びるために。
落葉.JPG