月別アーカイブ: 2016年7月

続)アンチ・イノベーション<innovation>

自然にイノベーションやリノベーションは存在しない。
自然はすでに統合されたテクノロジーである。

群れから離れた個人がまったく新しいものを、発見、発明してきたのは
自然からの情報を受け取れやすくするためである。

自然からの情報を受け取れやすくするための自己教育方法から
シナジェティクスは生まれた。

自然からの情報を受け取れやすくするための
効果的なメタフィジックスの教育方法は
大学には未だ受け入れられない。

教師の存在意義が奪われるという妄想が支配しているかぎり
自己のテクノロジーは進化しない。

アンチ・イノベーション<innovation>

シナジェティクスにイノベーション<innovation>は馴染まない。

イノベーション<innovation>は、
生産を拡大するために新たな生産要素を導入したりする企業家の言語である。

発明は、物事の新しい結びつきを考え出すことにある。
さらに、発明の中から際だった独創性へと発展していく時、新しい概念が形成されている。

リノベーション<renovation>は、既にあるものを修復改善して複数の人間で評価する行為である。
これはもっとも簡単な事である。企業間の競争によってある段階までは達成できる。
日本企業はこの分野で優位さを維持してきた。

しかし、「成長に貢献するイノベーションの創造のための長期的 戦略指針」などは
それ自体、政治家や経済学者たちの妄想で汚染された言語である。
発明が産業を形成し、産業が経済を形成する産業史の歴然としたパターンに逆らっている。

<創造>行為に彼らの立案した長期的 戦略指針が意味をなさないばかりか、
そもそも人間にテクノロジーを<創造>することは不可能だからである。

デザインサイエンス教育

自動車やパソコンが、個人が好みに応じて自由に選べるように、
教育は、個人が好みに応じて自らを変えることを可能にすることを
知識によって理解することができる。

デザインサイエンスは、個人の思考や行動、そして知識を変えるよりも
環境を変えることを可能にする。

これは宇宙の諸原理が恒久的であるという条件でのみ可能なことだ。

したがって、デザインサイエンス教育は、自分を変えたい知識から始まらない。

固体の概念

構造とは、大地と結びついた固体的剛体主義のすべての効果、
むしろ、固体の概念と結びついた知のすべての効果を、
可能な限り、深く、そして広い範囲で暴き出すことに違いない。

例えば、太さと重さで誇る大黒柱のある家屋の崩壊によって
もっと太い柱を求める超専門分化主義を。

大黒柱は、固体の概念の象徴であるばかりか
もっとも重要な部分を構造に与えた固体的経済主義の終焉でもある。

視点

シナジェティクスは古典的な3次元幾何学から生まれたのではない。

イメージするという直観が介在しなければ、概念モデルは存在できないという
視点が形成されてくる。

この視点には、しばしば原理が含まれている。

無料の同時的監視技術


「ポケモンGO」に仕組まれた”ワナ”とは
膨大な利用者のGPSによる位置情報がいまビッグデータに蓄積されていることにある。
これ以上の無料の全世界的な同時的監視技術はこれまでに存在しなかった。


25日の東洋経済ニュースによれば、

[「ポケモン」というと任天堂のゲームというイメージが強いが、
「ポケモンGO」はグーグルでGPSを活用した
社内事業から始まったナイアンティック社が作ったもの。
任天堂および株式会社ポケモンは、
あくまでナイアンティック社の株主に過ぎない。]


監視技術は、テロ対策だろう。
テロリストは「ポケモンGO」に興味ないから。

否、そうではない。

テロリストのいそうな場所にポケモンを配置させるだけでよい。
携帯がすべて監視カメラに変換される。

階級と独裁

沖縄が日本の階級と独裁を仕切る権力体制のもとで支配されてきた歴史に
連帯を感じない人々が、原子炉を動かしている。

この暴力的手段が体制的で合法的なものであるときでさえ、
暴力と放射性を受容し、さらにそれらを課せていく体制を築き上げている。

こうして民主主義は、抑圧と被曝によってますます遠ざかるのである。

それらは、いまや世界中で起きている。

美と直観 再考

シナジェティクスは美と直観を
原理の探査方法とその過程から排除しなかった。

それゆえに、シナジェティクスは
社会選別の構造、排除の構造によって
選別され、排除されてきた。

シナジェティクスは
テンセグリティが、社会選別の構造、排除の構造を
排除しなければ発見され、そして構造化されなかった原型を
モデル言語化することから開始される。

単独者たち

シナジェティクスの原理を変換する技法によって
単独者は、あるいは志を同じくする単独者たちは
自己の身体・思考・行為・存在形式に対して
宇宙的操作を現実化できる。

外部から観た地球内部にシェルターと共に
つまり、無線、無管、無柱、無軌道の物理性によって
自己を変容することができる

数えられる無(nothigness)

テンセグリティ構造体に面は存在しない。

面は、張力材に囲まれているかぎり
数えられる無(nothigness)に変換する。

さらに、テンセグリティ構造体に
面(face)を付加する純粋理論がなければ、
人類はテンセグリティの空間構造を生存に利用できなかった。

数えられる無(nothigness)こそが
空間の内部と外部の境界面を形成する
テクノロジーの前駆体である

頂点という存在(somethingness)

頂点という(somethingness)を通過するエネルギーは
まったく異なった原理から成り立つ構造を形成する。

テンセグリティは
理論的転移と実践的転移を同時に証明する構造である。

たとえテンセグリティモデルでさえ。

それゆえに、モデル言語を理解した段階が
テンセグリティモデルで露わになる。

稀少生物

資本主義は、富裕層を稀少生物として経済(つまり自己保存のための戦争)を成長させてきた。
その稀少生物はオークションが好きだ。

自分たちだけ生き残るための経済とは
自身の稀少性を根拠にして
完全に再生的な自然に対して自らの生命を危険に晒すシステムである。

しかし、残りの大多数の群れは、つねにその行為を模倣したがっている。

洞察力

なぜ天体が落下しないのだろうという問題がニュートン力学の原論を形成したように、
なぜ震度7で構造が崩壊するのだろうかという疑問から
震度7で崩壊する構造は構造ではなかったという
デザインサイエンスのモデル言語に基づいたデフォルトがはじめて形成される。
それは実験からではなく洞察力からである。
つまり震度8で崩壊しない構造ですら
もはや構造ではないのである。

シェルター、エネルギー、食料、そして水

生き残るためのテクノロジーとしての<自己のテクノロジー>は
ジオデシックスとテンセグリティ、
そしてオクテットトラス、水の完全再生のための複合発酵といったシステムが
相互に統合されるのではなく
巨大建築の形態学やエコロジーの分析対象に組み込まれ、分断されるに従って
それらの相互作用がもたらす重要性と自律性に関して
科学産業テクノロジーから分離され、そして除外されてきた。

しかし、だからこそ、<自己のテクノロジー>は
エネルギー、食料、水、シェルターとの相互作用によって
自律する統合テクノロジーに成り得るのである。

完全なモバイル・テクノロジーを生成する
シェルター、エネルギー、食料、そして水の各構成要素間は
大気圏内部を動く宇宙船としてデザインされる。

太陽系の動く同心状螺旋群構造

重力は、太陽系では不変的な張力として機能していると同時に
惑星地球は、太陽系ではつねに圧縮力を受けている。

太陽系全体は、同心状螺旋群の動くテンセグリティである。

圧縮材の集合が自重として基礎部が受け止める建築では、
大地に自重を首尾良く流すための
圧縮力との闘いが生まれる。

すべての建築は、重力と対抗する習慣がある。

それによって
個々の建築は、張力から分断された圧縮材の塊としてデザインされる。

太陽系は、つねに圧縮力と張力との絶えざる統合から
もっとも安定した回転する構造なのである。

宇宙と環境の間

石器を作るには、適切な硬い石材が必要だが
それより以前に言葉という道具と概念が発明された。
石からは石器は生まれない。

それは、デザインサイエンスに
特殊な道具が発明されてきた理由と同じである。

それらの物質的な集積と共に、開発者との共同性という概念が
デザインサイエンスのメタフィジカルな開発環境を形成する。

宇宙と環境の間に、道具と概念が存在する。

翼の厚み

人間の皮膚の構造は、表皮、真皮、皮下組織からなり、
それぞれの厚さは、表皮が0.1〜0.3mm(最外層の角層が0.01〜0.03mm)、
真皮が1〜3mm、皮下組織は頭部や顔では2mm程度となる。

プランクトンだけを補食するトビウオには軽量化のために胃が退化している。
500メートルを連続して飛行できる透明な羽根の厚みは、僅か10ミクロンである。

この瞬時に展開して揚力を得る翼のフィルムには撥水性はないが、
撥水性があるシェルターの皮膜の厚みは、100ミクロンである。

人間の皮膚の最外層の厚みと、トビウオのフィルムの厚みは、同じであるのは
移動するには、その厚みで十分だからだ。

移動しない住宅やオフィスの最外層は、300ミリもあって
人々は、より重厚な空間に憧れている。

引用映像
トビウオ

座屈(buckling)

構造力学は
システムを通過したエネルギーが
そのシステムをより強化するメカニズムには
まったく無関心である。

現在の建築の構造計算は
圧縮力による 座屈(buckling)の言語しか語ることができない。
座屈の概念は、不安定な状態から倒壊という
もう一つの安定状態を説明しているだけである。

ゆえに、構造力学への批判または
構造への批判を通してしか
真の構造は発見されなかった。

シナジェティクスの過程

可能な構造すべての基礎であると同時に
認識の可能な限界でもあるような
物質の本質を規定しようと試みる。

その時、シナジェティクスの過程にいるのである。

自己から出発して宇宙と環境との相違がはじめて表明される
モデル言語の物質化への過程なのである。

構造のエフェメラリゼーション

1本の大黒柱(24cm角)の圧縮力の限界は30トン、重量は200キロ程度である。

1995年、私がデザインサイエンスプロジェクトで制作した
展開型テンセグリティ・ジオデシックシェルター(直径11m)の総重量は
150キロで、圧縮材のアルミパイプの直径は僅か17mmであった。)
2007年、張力材と圧縮材にカーボン材を使用した
直径6.5mのテンセグリティ・ジオデシックシェルターの
重量は僅か30キロ未満であった。

自律型テンセグリティシェルターの単位あたりの重量は、依然世界記録である。

構造のエフェメラリゼーション(=軽薄短小化)は、つねに加速度的であるが、
その真の機能は、社会では非科学的に誤解された象徴にしか使用されない。

『コスモグラフィー』(=宇宙起源論)

デザインサイエンスが自然と出会うのは、
デザインサイエンスが拡大していく人間の居住可能な領域(=地球惑星の大気圏内)でしかなく、
その結果、デザインサイエンスとシナジェティクスを
大気圏該から支配し自然についての知と人間についての認識の統一的なビジョンとされるような、
これまでの宇宙論的な視点を有する科学哲学は
『コスモグラフィー』(=宇宙起源論)にとって替わる。

デフォルト

経済が、稀少性とオークションいう絶えざる基本的状況を生成する限り
再生的な自然(デフォルト)と敵対していながら、
資源とエネルギーを合法的に奪い合い、
人間は自らの生命現象を
銀河系の特異な存在とする短命で放射的ビジョンの危険性に曝して
それ自身不活発で近視眼的な行為に耽るのである。

テンセグリティの破壊実験

構造の定義は、
しばしばテンセグリティの破壊実験に基づく分析によっても
人間の生存に関する習慣的概念に対立する。

人々は未だ航空機の破壊実験と同様に
テンセグリティの破壊実験を知らない。

シナジェティクスによる構造への分析と批判は
社会制度が持っている構造への恣意性を明らかにし、
これからより自由で自律した安全に移動可能な空間を
物理的に経済的に生成できるかを明確にする。