アンチ・イノベーション<innovation>

シナジェティクスにイノベーション<innovation>は馴染まない。

イノベーション<innovation>は、
生産を拡大するために新たな生産要素を導入したりする企業家の言語である。

発明は、物事の新しい結びつきを考え出すことにある。
さらに、発明の中から際だった独創性へと発展していく時、新しい概念が形成されている。

リノベーション<renovation>は、既にあるものを修復改善して複数の人間で評価する行為である。
これはもっとも簡単な事である。企業間の競争によってある段階までは達成できる。
日本企業はこの分野で優位さを維持してきた。

しかし、「成長に貢献するイノベーションの創造のための長期的 戦略指針」などは
それ自体、政治家や経済学者たちの妄想で汚染された言語である。
発明が産業を形成し、産業が経済を形成する産業史の歴然としたパターンに逆らっている。

<創造>行為に彼らの立案した長期的 戦略指針が意味をなさないばかりか、
そもそも人間にテクノロジーを<創造>することは不可能だからである。