月別アーカイブ: 2018年7月

火星の畑

よく発酵したコンポストはいい香りがする。
腐敗したコンポストは栽培には有害だ。
カエルたちが農薬と腐敗した肥料によって
雑草のない乾燥した剥き出しの表土から逃れて
小さな宇宙船に避難してくる。
微生物の発酵に群がる昆虫たちは先住者だ。
こんな簡単なことも火星では先進的だ。

火星の砂嵐 by NASA / JPL-Caltech / MSSS

火星

台風が過ぎて明るい月夜の森の周辺は肌寒い。
焚火の傍で毛布にくるまれて
近づく赤い星を見ながら眠りに就く。

コウモリとカエルの鳴声で
暗い朝に目覚めるだろう。
この窓のない星空で覆われたシェルターはだれも複製できない。

ギリシアの大理石モデルからベクトル平衡体まで

経験された事実は観察や学習された知識からとは限らない。
シナジェティクスは経験される類似した事実の関係性に関して
他の科学的方法よりもいち早く直観的にモデル化する傾向にある。
ギリシアの大理石モデルからベクトル平衡体まで、
つまりプラトンからフラーまでの45世紀の時差がある。
概念の差異は、
概念を鋭敏に変換する選択的なエンジニアリングにある。

秩序を理解する働き

個人の直観から始まり、
他者の理解から一般的な認識に至っていないアプローチによって
純粋な原理による完全なプロトタイプが初めて可視化される。
このアプローチとは秩序を求める行為であり
秩序を理解する働きが宇宙に存在することを識る
直観的段階のマニュアルは存在しない。
紀元前3000年頃3way gridはすでに発見されている。

SYNERGETICS RBF 1975

自然のターボチャージャー

寒冷低気圧は偏西風の流れから分離された左回転の円形のドーム状渦であり
左回転の台風と接近した時、回転エネルギーが増幅する希有な現象かもしれない。
切離低気圧はいわば偏西風の流れを利用して
低気圧で吸入する空気の密度を高くするターボチャージャーの作用をする。

Wiki 切離低気圧

自然を模倣しない方法

自然を模倣することなく自然に接近する方法は
ある事象からの証明ではなく、
言語化する過程に言語化できない神秘が横たわるという気づきから生まれる。
シナジー作用の発見に至るそれまでは互いに無関係であった出来事からである。
シナジェティクスは自然を模倣しない。

SYNERGETICS RBF 1975

経済的な心理戦争

イージス艦は遠くの敵を正確に探知するレーダーと
一度に多くの目標と交戦できる対空射撃力を備えている。
戦場に行く前に高額な軍備をさせて他国の経済を破壊する方が
戦争をするよりも経済的で安全だとする戦略は心理戦争である。
6000億円の追加の防衛システムは確実に経済を破壊している。

氷河期への疑似プロセス

日蝕が始まると
森の鳥たちはざわめいていた。
葉の表面温度が6度下がった。
コンクリートは12度
鉄板は20度下がった。
しかし、もっとも急激に下がったのは
植物ではなく森全体の体温だった。
コンクリートや鉄にはない
独自のタイムラグが存在するのは
樹にも森にも
太陽の放射エネルギーの変化に合わせて
温度を変えられるシステムが備わっているからだろう。
しかし、地球の急激な寒冷化は4分間で十分だったはずだ。
(2012年5月20日の日食のブログから)

Wiki 2012年5月20日の日食

太陽放射と黒髪

気候変動による熱中症の死亡者数は
過去最大の記録1700人を超えるかもしれない。
炎天下で帽子を被らない場合
頭頂部の黒髪の表面温度は外出1分後には50度を超える。
黒髪には温度センサーがないばかりか
植物の葉のような冷却機能がないので
頭部には優先的に太陽放射からの防御が必要になる。

ルネ・マグリッド

泡の最密充填

毎朝作る熱めのカフェラテのミルクがあまり泡立たない。
猛暑の牛舎で牛たちも水分補給が多くなり牛乳の脂肪分が低下するからだ。
乳脂肪分が多いほど泡がきめ細かく重みのあるフォームミルクには
アイスクリームと同じ空気の泡の最密充填の原理が働く。
泡の隙間に液体がある。

SYNERGETICS RBF