火星

台風が過ぎて明るい月夜の森の周辺は肌寒い。
焚火の傍で毛布にくるまれて
近づく赤い星を見ながら眠りに就く。

コウモリとカエルの鳴声で
暗い朝に目覚めるだろう。
この窓のない星空で覆われたシェルターはだれも複製できない。