カテゴリー別アーカイブ: デザインサイエンス

白眉に晒す行為の終わり

万国博覧会(World Exposition)の意義は、
非公開だった未知の存在を白眉に晒して
大多数に露出(=Expose)する行為であった。
軍事技術を除けばインターネット時代に
新しいテクノロジーとして晒す価値のあるモノは何もない。
露出するのは時代遅れの開催費の借金だけである。

三角形化の歴史

経験される固有な関係性はパターンに対しては局所的である。
パターンはそれらの関係性に対して投影される包括性である。
トラス構造における三角形化の歴史が
球状ジオデシック構造を生んだわけではない。
ジオデシックス構造は基礎構造なしで
自立する無柱空間の構造安定性のパターンから生まれた。

SYNERGETICS RBF 1975
The geodesic spheres (D and E) exhibit “very local” dimpling as the frequency increases, suggesting much less resistance to concentrated loads but very high resistance to distributed loads.

直観を鈍らせない方法

3DCADからバーチャルすると直観が鈍る。
優れたシェフのレシピを見てレストランに行くのと同じだ。
シナジェティクスのモデリングは手からの直観だ。
概念と素材の加工方法から新たな概念が生まれる。
素材とそれらを加工する道具に触れない方法は短命だ。
しばしば素材や道具さえも発明する機会を逸している。
操作主義のモデリングに秘法はない。

自然のウイングレット(主翼端翼)

主翼の端部に発生する激しい渦は、
空気抵抗となって機体の推進力を低下させる。
翼端渦の気流を拡散しさらには推進力に変換するのが
小さなウイングレッド。
空気抵抗を抑えることで燃費を向上させる機能は
コハクチョウから学んだ方法だ。

風と舵を切るTrimtab

「風を切る」は「舵を切る」と同義であり
より「舵を切る」ために進行方向を変える効果的な道具(Trimtab)がデザインされる。
モバイル・シェルターは「風を切る」ために球状にデザインされ、
進行方向を変えるために風で浮遊するほど超軽量である。
テンセグリティ構造はタンポポの種子のように大地から離脱する。

VR空間(before)と現実(after)

VR空間(before)と現実(after)が一致しているかを
検証するテクノロジーよりも
設計された耐震性(before)が現実的かを検証するテクノロジーが
実際の地震(after)に依存しているからこそ
仮想は現実よりも遅延する。
つまり、データは捏造されやすい。

視覚的形態(form)から生まれない

あるがままのシナジェティクスモデルを見ることは簡単ではない。
未知の関係は、視覚的形態(form)からやって来ない。
言語がなければ、見えない関係が存在する。
自ら発見したシナジェティクスモデルでさえあるがままではないのだ。
あるがままに接近できるのは
唯一、モデル言語による熟考だけである。

ピアノの蓋

沈む船から浮かんだピアノの蓋でさえ
一人分の救命具になるような希少性は
情況が変われば消滅する。

偶然の希少性に依存すればするほど
非常時の生存の危機は増大する。

植物が移動しながら枯れていくことで
豊穣な大地が約束されるように
ありふれた風と光と水で暮らせる場所へと
テンセグリティ・シェルターは移動する。

動く複製システム

人類はナノテクノロジーを開発してきたが、
ウイルスのような最も少ない部材から最大の空間を構造化する方法と
その複製システムを包括したモバイルテクノロジーはまだ応用していない。
地球惑星では衛星のようなスモールハウスが一番気軽だ。
自然に不動産は存在しない。

L’algue E. huxleyi vue au microscope électronique