裏庭(背戸)」カテゴリーアーカイブ

ミュート・コミュニケーション

より多くを知る方法は
より深く理解する方法ではない。
理解は知識自体にはなく
経験と経験との隠れた関係を発見する行為から生まれる。
鳥よりも魚よりも樹木よりも
より大きなパターンが動く
岩石とのミュート・コミュニケーションに
教師はいない。

滑らかな見えない壁に囲まれる内部

止めた学校に一度も行ったことがない。
よい子が学ぶ方法を教える教師から
何も学ぶことがなかったのが理由じゃない。
暗い朝にコウモリがどこに帰巣するのか、
超音波で飛行する生物を
どうやって無傷で捕獲する方法に無関心なまま
滑らかな見えない壁に囲まれる内部から
逃亡する本能に目覚めただけ。

コウモリは哺乳類の20パーセントを占める
コウモリはアフリカやアジアでは貴重な食糧
フィリピンオオコウモリ

最後のバックパックはインドアへのトリムタブ

大気圏外宇宙への移住には
水と食料とエネルギー、そして住居を安全に確保する
テクノロジーが必要になる。
一方、最後のバックパックによって
裏庭がもっとも身近な小さな惑星になる。
富裕層がこの小さな裏庭の「宇宙の富」を見捨てた時、
アウトドアはもっとも高価で危険な大気圏外に移行したのだ。
最後のバックパックはインドアへのトリムタブだ。

世界初のプロトタイプ
モバイル・テンセグリティシェルター 2008
直径6.5m 重量30kg 構造材はすべてカーボン製
シナジェティクス研究所 制作 構造デザイン 梶川 泰司

無心さはある種の無知から生まれる

70年代からのR.B.フラー研究所に
研究員として入るのはかなり難しいことだった。
彼が研究した後に草木は何も生えないから、
天才のまだ着手していないシナジェティクスを
探求していなければならない。
私がそれを知ったのは彼が亡くなった後だった。
無心さはその生成方法からは生まれない。
無心さはある種の無知から生まれる。

熟考(Consideration);
星(sider)と星との未知の相互関係の発見に、
既知の知識量はほとんど関与しない。

重力から完全に自律する構造

テンセグリティを学ぶには恐ろしく時間がかかる。
私はずっと学び続けている。
テンセグリティの張力調整が面倒になって
針金を使っていた愚劣な幾何学研究者(その書籍がある)がいたが、
この頃やっと張力の役割が分かってきた。
重力と基礎から完全に自律する構造を
学生に教える前に
究極の構造モデルの破壊実験から学んだ方が楽しい。

モバイル・テンセグリティシェルター 直径6.5m 2008
シナジェティクス研究所 制作 デザイン 梶川 泰司

モデル・シンタックスを生成する

モデリングを止めないでくれ。
失った言語がますます遠ざかる時
だれも翻訳できない構造は
ただ見えてるだけ。
遠い稲光のように
時間が分かれてやってくる。
構造は光子のように影を残さない。

電磁力のフォースキャリア(force carrier)が
モデル・シンタックスを生成する。

バイオスフィアへのインドア

人類は地球の外側、つまり球体の表面に生存している。
テンセグリティシェルターは
都市から一時的に遊離するアウトドアへの新たな道具ではなく
バイオスフィアへのインドアなのである。
植物のように太陽と大地に求めるテクノロジーによって
閉じたバイオスフィアをモバイルするための。

SYNERGETICS RBF 1975

差動装置(ディファレンシャルギア)

北風と南風が出会う場の温度差と
南北アルプスに挟まれた平野部の標高差は
独自のディファレンシャルギアを形成する。
積雪が少なく長い日照時間で
湿度も低く台風と季節風の直撃を受けにくい。
光と風の差異を変換する場所にさえ
放射能雲という原発の差異が通過し蓄積する。

ディファレンシャルギア
異なる2つの部分の動きの差を検出し、動力の差を形成し分配する装置

「ゼロ円ハウス」の妄想

家賃を払うと遊べない。
家を買うと仕事が辞められない。
この生存問題を扱うと専門家になれない社会を生きている。
「ゼロ円ハウス」は建築家が考案した妄想だ。
エネルギーと上下水道のオフグリッドを実現するテクノロジーによって、
地球上の膨大な裏庭でのサバイバル方法が存在する。

寝入る直前と数学的自然

シナジェティクスは、神聖幾何学から着手しない。
絶対的な宇宙の神秘への
言語化されない経験的直観から始まる。
それは、麗らかな春先の縁側での
昼寝から目覚めた時にではなく
寝入る直前の情報の中に眠っている。
縁側での昼寝を置換する
「場の誘導装置」は数学的自然に属する。