日別アーカイブ: 2006年8月1日

圧縮としての含水率

<すべての構造体は、張力と圧縮力が拮抗した相互作用からなっている。RBF>

昆虫の平均的な身体の構造と組織は、体積も重量も五〇%以上が水分である。
人間の構造体は、六〇%以上が水分である。
血管や内蔵を完全に満たしている液体は、圧縮することができない。
この水は圧縮することはできないが柔軟で、自らの荷重を張力によって三重結合の容器システムの表面全体に均等に分散させている。

特殊な訓練を経たフリー・ダイビングで150m以上も潜れるのは、肋骨の強度ではなく細胞を含む容器システム全体の圧縮力である。人間の構造体の含水率に関係する。
地球人は、含水率からみれば、昆虫よりも水力学的にデザインされたテクノロジーなのである。カブトムシが150m潜水すると完全に潰れてしまうだろう。  Y.K