月別アーカイブ: 2007年11月

絶縁

カボチャの種は全体積の4分の1にもなっている。
そして、実を蔓から切り離しても光合成をしている。  

メールとオークション、それに時々のプレゼント以外
他人となにも交換したがらないあなたは
宇宙の見えない機能と絶縁している。
だからいつもお金が不足していると感じている。  Y.K

定期交換

精密機械としての自動車はつねにどこかが
壊れている。
新車以外は壊れた車だ。

だから、ジェット機のエンジンは定期的に交換している。

パソコンはもっと壊れている。
(ジェット機には同じコンピュータを2台以上も搭載している。)
だから我慢できない人は
OSの入れ替え時に
新機種を購入している。

工業製品の主要部品は
みんな広葉落葉樹の葉のように
定期的に交換する。

森もジェットエンジンの機能も交換した結果だ。   Y.K

クリスマスプレゼント

この村では人間より熊の個体数の方が多い。

食料が十分にないからだろう。
この頃、ツキノワグマは冬眠しない。
暇つぶしに仲間を連れて
メタセコイアの巨樹に付けた
クリスマスツリーの電飾を見に来るだろう。

その巨樹に向かって
雪上の熊の足跡は一列だ。
しかも何列も放射状に描いている。

村人はこのこのすばらしいクリスマスプレゼントをしらない。
彼らこそ、寒い夜は寝てばかりいるから。 Y.K

プレゼン

プライムデザイナーである宇宙は
物事を決定する場合、人類に対してプレゼンはしない。
これが自然選択だ。

人類のユニバーサルデザインへのプレゼンは
クライアント向けから始まる。
その結果、プレゼンに費やすアイデアと労力は
たいてい生存には無関係に終わる。

しかし、人類は自ら自然選択はできないが
宇宙選択(=ユニバーサルデザイン)は可能だ。
つまり、クライアントなき試行錯誤のみがもっとも効果的だ。  Y.K

モデリング

コンパスよりCADのほうが正確であるように、
CADよりもモデリングのほうが正確である。

しかし、建築家のモデリングの方法論で航空機は制作不可能である。
航空機は金属の表面の張力を利用するからだ。 Y.K

デザイン能力

人間にデザインが可能だと考えている人が
デザインナーを志すのであるが、
宇宙から宇宙のデザイン能力を除外したのは
1世紀前のバウハウスである。

同時に、家電の計画的陳腐化は
バウハウスのデザイン理論と見事に融合したのである。
過剰な消費社会を生み出す装置は
彼らが定義したデザインにある。

これこそが、バウハウスが構造をついに発見できなかった理由である。  Y.K

デザイン

幾何学的デザインなどどいうものは
白昼夢に近い。

人間にデザインできるものは
卵焼きのこげめくらいである。

私は今この2年間追い求めていたある構造原理の視覚化に
成功したところだ。
しかし、妙にいつもになくイライラしている。

どうやらモニターにも都市にもデザインが溢れているからだ。   Y.K

弱点

「真理のためなら、一生など棒に振ってもいい」
「一日のためなら、一生など棒に振ってもいい」

科学者や芸術家の言葉から、
自分の人生のためなら、真理や一日など棒に振ってもいいと公言する
詐欺師には重要な弱点がある。

たいていの人もすでに詐欺師だからだ。   Y.K

知識欲

子どもは理解すればするほどより理解したがる。
という原理を心理学者は発見した。

ジョジョは、捨て猫として我が家で保護されたときにくらべると、
半年で2倍になってしまった。

飢えた経験があると
食べるとより食べたがる
という欲求が生まれる。

人間の知識欲も飢えから生まれたのかもしれない。    Y.K