花見

山桜はやっと散ってしまった。
葉が出そろう前に花が咲くから
桜を開花から春が始まる貴重なシンボルとしてきた。
しかし、メタボリック的に見れば、
開花を支えるエネルギーは前年の秋までの光合成に依存している。
葉が出そろった後に花が咲くまでの過程に
低温な季節が介在しているだけである。
春の始まりを象徴させる桜の開花時期の社会的基準は
競技場の円形トラックでもっとも遅れて走るランナーを
先頭のランナーだと勘違いする
周期的なタイムラグから発生している。
自然のエネルギー会計収支には、
人間の経済活動の会計収支とは
異なった様々な周期的パターンがある。
この惑星のメタボリックデザインでは、
花見はいつでもどこでもできるのだ。

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