月別アーカイブ: 2008年5月

目的論

芸術家は美学を語る。
美学は芸術家のために作られたからだ。
しかし、魚が漁師のために存在していないように、
原理は科学者のためには存在しない。
そして
人間はエコロジーを使い回しているが、
エコロジーは人間のためには存在しない。
美学よりも単純なこの目的論を
頭脳バンクはけっして受容しない。
地球外でも使用可能な為替(レート)だからだ。

ダイエット

ダイエットであなたは軽くなる。
65億人がダイエットしても
地球は軽くはならないのは、
ひとつの岩石が太陽系で完全なように、
地球システムが完璧だからだ。
どんなに経済成長しても
人間が期待する地球システムに
改善できなかった。
模倣さえできないかぎり、
成長も破綻も時代遅れだ。

専門分化

子どものピアニストはいても
子どもに科学者はいないことになっている。
表現の専門分化は認めていないが、
知識の専門分化は受け入れている。
しかし、表現力を伴わない科学的思考はないし、
論理的思考を伴わない表現力もない。
子どもの包括的思考力なくして、
ピアニストも科学者にもなれないだろう。

危険な固体概念

飛行場に置かれた航空機は
マグニチュード 7.8では破壊されていない。
耐震や免震のテクノロジーは柔らかい構造にある。
原子や分子は、気体、液体、結晶質(教科書では固体と呼ばれる)の順に
より小さく振動している。
だれも振動を止めることはできない。
テンセグリティは、もっとも強度のある柔軟な構造である
なぜなら、原子核構造はテンセグリティ原理が発見される前から
柔軟な構造であったから。
バイオスフィアの人工構造物に潜む固体的概念は、
不適合であるばかりか間違った永遠性を偽装する。
自然は固体をデザインしたことはない。

自然資本主義

既製品を使えとバックミンスター・フラーは言った。
われわれの身体も92の元素という既製品でできている。
レゴと異なるのは、その構成部品が絶えず外部の既製品と
交換されていることだ。
テンセグリティ・シェルターのデザインが
既製品のアセンブルに成功すれば、
すべての構成部品は絶えず外部の既製品と
交換できるだろう。
これはもっとも効果的な自然資本主義である。

マインドから

技術は道具から、
道具はアイデアから、
アイデアは概念から、
概念はマインドから、
生まれる。
しかし、
なぜマインドを授けられたか
を考えるまえに
言葉は概念から作られている。
だから、
概念は科学をも欺くことができる。

ダウンロード

移動できるモノ以上に移動できるコトも富だ。
モノを超えたコトに関心がある
多国籍企業(グランチ)は第2次世界大戦以後
土地にはまったく無関心だった。
ガソリンや水はまだインターネットから
ダウンロードできないのが彼らの悩みだ。
悩みにも半世紀以上の格差がある。

移動物質

食料は石油に依存している。
だから、1リットル160円のガソリンは高すぎる。
生命は水に依存している。
だから、ペットボトルの天然水はガソリンよりも高い。
移動できる家畜は、最初の貨幣だった。
この貨幣には柵が必要だった。
人々が柵のある土地の所有に明け暮れている間に、
移動できる有限な物質は、何でも高くできようになった。

スローな水

水はもっとも温めにくく冷めにくい物質である。
宇宙全体から見ると液体としての水としての存在量は少ない。
淡水は雲から生成されるが、雲は森が生成している。
森はもっとも温めにくく冷めにくい有機体である。
地球の全水分量の1%以下の淡水が、
原油のように投機の対象になるのは時間の問題だ。