月別アーカイブ: 2008年5月

スカイプ

この瞬間にスカイプを使っている人類は1千万人もいない。
電話を使ったことがない人類はまだ40億人以上もいる。
世界中を旅してみよう。
飢餓が殺人であることに気づくだろう。
教育が奴隷化であることに気づくだろう。
都市は、淀んだ未来にすぎない。

断食

飢餓によって、身体がエネルギー不足と判断し、
身体組織が破壊されるのは医学的事実だ。
しかし、エネルギーが不足して病気になるよりも、
エネルギーの過剰が病気を作っている場合が多いのも事実だ。
生まれる前からの過去の恐怖心から
断食すると栄養不足になると考えている。
断食によって代謝が変わり、脂肪から脂肪酸をつくり
それをエネルギー源にできる。
断食は、恐怖心からエネルギー摂取を続けさせる
マインドコントロールから絶縁できる
もっとも簡単な自己修復プログラムである。
断食の最大の快楽は、
自己修復された食べない自由にある。
意図的に断食できるのは人間だけだ。

地産地消

都市も農村もエネルギーの利用とそのデザインは、最悪である。
だからといって、バイオスフィアが地産地消で暮らした日は一日もない。
バイオスフィアの全エネルギー収入は太陽に依存している。
44億年間もある時払いの催促なしだ。
地産地消のエコロジーは、地球人のうぬぼれだ。
全エネルギー収支の表示偽装にすぎない。

反対称性

科学者にとって、
宇宙が自然を包括し、
自然がシナジーを包括している。
しかし、バックミンスター・フラーにとって
自然は宇宙を包括し、
シナジーは自然を包括している。
私は、これほどの知性(ブレイン)とマインドの反対称性を知らない。

無為自然

問題がない人生をめざすほど非現実的な考えはないだろう。
その結果、われわれは問題を遮断しようとする
強い傾向を持つようになる。
(お金が問題を解決できるユニバーサルな唯一の解決手段だと
教育される。実際、日本人の100人に一人が、億万長者である)
自然は、宇宙の諸原理によってシントロピー的に問題を解決する。
その結果、自然は<無為自然>(do everything with nothing)に
到達している。
われわれは、努力とお金以外の問題解決方法を遮断してきたので、
自然を再生できるという人間のうぬぼれた努力から
けっして<無為自然>には到達できないだろう。
問題がない人生をめざして努力すればするほど、
エントロピーは増大しているからだ。

宇宙のテクノロジー

地球は内部に核分裂の原子炉を持っている。
ウラン以外の金属資源は、一度使用しても回収・再利用できる。
だから、地球を構成する重い元素による核分裂反応は地球のコアに移動したのである。
地球誕生時に既に構成物として存在した始原核分裂生成物(核種)と、
重い核種の自発核分裂反応と中性子誘起の核分裂反応により生成した核種がある。
これらの天然核種とは別に、第2次世界戦争から始まった
人類の原子核構造破壊活動(=間違って太陽系内の平和利用と言われている)
により新たに追加された人工の核種がある。
人工の核種はすべて地球表面で増加している。
これは宇宙のテクノロジー(=資源の偏在化)に反している。

ノズル

宇宙に存在するすべての化学物質は、
宇宙にとって不可欠な物質である。
宇宙は、拡散した物質を収集するよりも
ノズルで集中させるテクノロジーを採用している。
たとえば、金属鉱脈や石油天然ガスなどは局所的に集中している。
人類に利用可能なように有用な元素を濃縮させた場所をつくり出している。
資源の偏在性はテクノロジーである。
汚染とは選択的ノズルのない拡散だ。

失業

失業者が5%を超えてはいけないシステムを
こしらえた人たちにはノーベル賞が与えられてきた。
最近、人間には見えない気体分子を炭素税ビジネスとして考案した
経済学者にもノーベル賞が与えられた。
宇宙に失業している分子や原子は一個もないエコロジーを発見した人に
ノーベル賞は与えられなかった。
宇宙の目的を理解することはノーベル賞の対象外である。

生産過剰

バター、小麦粉、ガソリン、そして電気代も値上したのは、
原油高が原因である。
これまで、バター、小麦粉を値上げしても、
原油高にはならないという前提があった。
しかし、トウモロコシから事態は変わったのだ。
トウモロコシを値上げするとガソリンも値上げできる。
あらゆる植物はエネルギーに変換可能だからである。
食料が生産過剰だからでもある。
そして、すべての過剰をつくり出すのも
過剰を不足に変換するのもテクノロジーであるが、
重要なことは、エネルギーは増えも減りもしない
という宇宙原理である。

花見

山桜はやっと散ってしまった。
葉が出そろう前に花が咲くから
桜を開花から春が始まる貴重なシンボルとしてきた。
しかし、メタボリック的に見れば、
開花を支えるエネルギーは前年の秋までの光合成に依存している。
葉が出そろった後に花が咲くまでの過程に
低温な季節が介在しているだけである。
春の始まりを象徴させる桜の開花時期の社会的基準は
競技場の円形トラックでもっとも遅れて走るランナーを
先頭のランナーだと勘違いする
周期的なタイムラグから発生している。
自然のエネルギー会計収支には、
人間の経済活動の会計収支とは
異なった様々な周期的パターンがある。
この惑星のメタボリックデザインでは、
花見はいつでもどこでもできるのだ。