バックミンスター・フラーの『クリティカル・パス』

25年前に現金と引き替えに全宇宙から真の富を奪うグランチは、
一年間で一兆ドルを越える配当金を株主に支払ってきた。
現在グランチのほとんどは、第二次世界大戦以後の
〈軍産複合体〉から生まれた。
2008年は過去に達成できなかった配当金を支払えるだろう。
〈軍産複合体〉に関係する株主たちは物価上昇をまったく気にしない。
世界中の人々から食料費とエネルギー代を日々間接的に
奪うことができるのだから。
この事実を最初に批判したのは
歴史学者ではなくバックミンスター・フラーである。
『クリティカル・パス』( 1998 白揚社、梶川泰司訳)には
現在の危機を理解するための歴史的な舞台裏が公開されている。

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