日別アーカイブ: 2009年2月26日

メタフィジクス•カメラ

軍事衛星から望遠レンズで撮影される地球全土の高密度な映像は、
球状に連続され続けている。
しかし、人間は自分を外から見ることはできない。
また、外側のすべてを同時に見ることはできない。
言い換えれば、内部からと外部からの2種の720度の視野角は、
人間には非同時的にしか認識できない。
両眼は互いに接近しすぎているばかりか、
網膜が球面の一部にのみ形成されているからだ。
人間は、視野角がとても狭くデザインされている。
その初期設定を超えるための超広角レンズを使用しても、
180度以上の視野角を超えられない。
(個人の記録欲を満たすためのデジカメは、広角レンズが主流である。)
柱のない広大な礼拝堂空間をもつモスクが半球以上に建造されなかったのは、
このデフォルトの視野角にあるだろう。
内部からと外部からの2種の
完全な同時的な720度の球面の視野角を、
人間のデフォルトの視野角でも認識可能な平面に変換できれば、
主観的で客観的なすべての現在を記録することができる。