日別アーカイブ: 2009年6月10日

操作主義

光速度は電磁場の伝播速度を測定することである
ということが分かるまで、種々の方法論が存在する。
数学者レーマーが、木星の衛星が木星に隠れる周期と
木星までの距離から光速を計算できたのは、
木星から地球の観測者に光が到達する時間の差を想定したからだ。
物理学者フーコーが、天井から吊るした振り子の実験によって、
地球が自転していることを証明できたのは、
実験装置の振動面が回転することを発見したからだ。
このアイデアから、回転する鏡を用いて
地球上のみで光の速度を測定する装置をデザインした。
これらの操作主義的な方法論の共通点は、
方法のなかに証明したい原理がすでに機能していることである。
しかし、この方法は非日常的である。
おいしいおむすびの作り方が、
おいしいお米を生み出してはいないからだ。
操作主義的な方法自体には、しばしば自然(=シナジー)が含まれている。
人間は自然を甘受しすぎているので、
自然から逸脱するには、思考力が必要だ。
つまり、操作主義的な方法で、