善良な意図

未熟なデザイナーは
賞賛をもとめて自然の形態を模倣し、
熟達した構造家は
自然の方法を求めて
自然からの拒絶の試練を受け入れる。
より少ない言葉でより多くを説明できないかぎり、
真実への過程は言語化できないだろう。
例えば、
テンセグリティとその視覚化の起源について
あらゆる論理的な不快さを解消させた
建築家やデザイナーはいない。
形態と構造の違いは
これまでの幾何学では扱えないが
それゆえに
テンセグリティを表現手段にするのは
善良な意図による虚偽である。
まして人が住めないテンセグリティは
浮かばない船の模型にすぎない。