月別アーカイブ: 2012年7月

続2)全世界について

唯一無二と信じ込ませるために
この「全世界」の周囲には
つねに軍隊とメディアが取り巻いている。
他のよりグローバルな「全世界」との
交配ができないように。

続)全世界 について

個人が選ぶべき「全世界」は
本来、
同時的に
かつ非同時的に
異なった場所に複数存在する。
二大政党で決めるのは
ぜいぜい一つの場所で形成される
同時的な「全世界」だけ。
非同時的に異なった場所で
生成される無数のリアリティは
一つの同時的な「全世界」から削除され続けている。

全世界について

「キャベツにつく青虫はキャベツが全世界だと思っている」
ーーーーーーーユダヤの格言
この格言は動物行動学を反映していない。
もしキャベツが全世界ならば
モンシロチョウは産卵のために
ミカンやサンショウではなく
キャベツを選ばなかっただろう。
事実、アゲハチョウの幼虫は
キャベツの中では
何も食べられないので餓死する。

続)反・節約

原発の再稼働には反対するが
電気エネルギーの節約には同意した。
政治や経済の改革者は、
人間の根源的な漸進的変化に対して
危険な障害物でしかない。

党員とは何か

いちばん危険な党員とは、その人間が脱党したら党全体が瓦解するような人である。
だから最良な党員である。
ーーーーーーーーニーチェ『人間的な、あまりに人間的な』
こんな党員で21世紀が運営されているから
進化が停滞するのだ。

反・節約

本当の節約は
生存や生産に消費される基本エネルギーを減らすことではなく
消費されないで捨てられるエネルギーを
より少なくする発明によって
エネルギー効率を高めることだ。
原子力発電のエネルギー変換効率が約30%に対し
ガスタービンでは約60%で2倍程度も改善できる。
排熱は原子力発電の半分になる。
さらに燃料電池ではエネルギー変換効率は80%にまで改善できる。
節約はけっしてテクノロジーを生まない。
テクノロジーの陳腐化を遅らせているだけである。

日本版グランチ

政党とメディアが利害を求めて嘘をつく習慣は
人間の無関心を求めるエネルギーに変換されてきた。
そして、遂に彼らも色褪せてしまったのは
そのエネルギーが放射エネルギーだったからだ。
権力構造の表看板の崩壊は
過去を模倣しないほど大規模であるが
権力の分裂にも半減期がある。

続)双頭の龍

国会や原発周辺を取り巻く新しい龍の登場を
説明できる政治家は死んでしまった。
だから、その龍の頭はまだ一つである。

より異なる方法

他人とは異なった人間になれば、もっと賢くなり利口になれる。
これこそが学生をはじめ、科学者や技術者、企業経営者たちが
絶えず追い求めている思考方法なのである。
無秩序や混乱を絶えず増大させて、
遂に放射物質さえも増大させている原因が
この単純に利口な個性を求める思考にあるにちがいない。
宇宙は92種類の有限な元素からのみ成り立っている。
より異なった元素は宇宙には不要だったからだ。

金曜日

内なる貧しさから逃走すればするほど
それを満たそうとする連帯が生まれる。
新しい<群れ>との一体化を求めているのは
同じ<見えないシステム>である。
古い宇宙観とそれに基づいた想像力、そして
刷り込まれた認識方法を否定しなければ
福島はけっして終わらない。