エフェメラリゼーションについて

「形態は機能に従う」
これは20世紀の家電や自動車と住宅を
量産する時の優れたデザイン思想であった。
しかし、形態に魂を奪われる哺乳類の特徴が
それらの産業化を加速したのかもしれない。
自然界では
機能が形態を生み出すのではなく
もっとも効果的な機能は不可視になる。
ーーーーーたとえば重力や風のように
真の機能はモデル化できても
形態化できるとは限らない。
これがデザインサイエンスにおける
エフェメラリゼーションの思想的根拠である。
つまり、現在は科学的原理の発見によって
形態(form)からシナジェティクス(model)へ移行する
懐胎期にある。