思考言語について

シナジェティクス・モデリングは
数学言語の3次元の置換形式、またはその置換過程ではない。
まして、個人的で孤立的な活動ではない。
シナジェティクス・モデリングは
25世紀間も継続していた幾何学上の思考言語と
その在り方を理解し、またはそれらを破壊することにある。
芸術には本来、技術の在り方を理解する行為が含まれるが
しばしば表現技術からその目的が排除されるように
シナジェティクスモデルの具体例であるテンセグリティモデルは
張力技術のアイコン(=偶像)に無意識的に置き換えられてきた。
その結果、テンセグリティの張力部材に
ゴム紐のような弾性体が使用され工学的な統合性が消失したのは
観察者が個人的で孤立的な活動に始終しているからである。
構造とは何かは、テンセグリティによってはじめて定義された。
その定義した思考言語こそ
観察者の言語構造の破壊、またはその再構築に関わっているのである。