日別アーカイブ: 2014年5月3日

焚火

夕暮れ時から畑の傍で焚火を始める。
薪を積み上げて、熾火の遠赤外線が最高になるまで
しばらくの間、薪の燃える音に聴き入る。
熾火でこしらえた玄米は
広葉樹の極上スモークの香りがする。
最近の気に入った音楽を聴き
星空を見ながら仲間と酒を酌み交わす。
風がすっかり静まった時
鳥の黒い羽ばたきと交互に鋭い鳴き声が
低い夜空を駆ける。
湿度が低い春の夜には
遠くの谷間から雪解けの川沿いに獣たちがやってくる。
まだ草の生えていない柔らかい畑には
彼らの足跡が残されているだろう。