月別アーカイブ: 2014年11月

概念の構築

張力の反対称的概念は圧縮力である。
張力材の反対称的概念は圧縮力材である。
しかし、圧縮力材ではなく、圧縮材という言葉で代用されてきた。
不完全な構造は
圧縮力材の過剰と張力材の不在によって
いっそう重く危険になるのではなく
言語の不在で純粋な構造の概念が構築できないのである。

植民地

真実からは逃走しないが、
自由からの逃走が先になる場所から
やがて両方からの逃走を
自らモラルにする偽装国家。

隠蔽(=cover up )

隠蔽(=cover up )とは、
最初のタトゥーの上から違うタトゥーを上書きする行為である。
基本的に2回目以降の隠蔽工作は
最初の隠蔽工作より小さくすることはできない。
また、最初の色彩より薄い色ではカバーしきれないので、
色彩を制限される可能性もある。
自己満足に陥る傾向を指摘しても
歓迎されない空気を製造する人々が増加する社会では
この種の上書きにより隠蔽工作が日常化する。

分節化(articulation)

張力も圧縮力も分節化(articulation)によって
いっそう小さくなり、
張力材も圧縮材もより短くなり
それらの関節接合数は自乗で増加し続け、
原子核ではついに
張力と圧縮力は引力と斥力に変換される。
構造はテンセグリティによって定義できるが
引力テンセグリティと斥力テンセグリティを
別々に取り出すことはできない。

新しいこと

やってみないと分からないというタイプと
やってみれば分かるというタイプがいる。
科学的な研究開発には
後者が向いているのではなく
後者の方が楽しく実行できる。
新しいことをするために
否定語は不要だ。
新しいことにはつねに失敗が含まれるから。

環境整備

「最高の授業には最高の教師と最高の生徒が必要だ」
と考えているのは、教師と学生の傲慢で不自然な考えである。
最高の授業には最高の教師も生徒も不要だ。
こどもがこどもを教える環境をデザインするのも教師ではない。
こどもは動的に変動する環境をつねに動的に整備できるからだ。
彼らは、生存に不可欠なあらゆるタイプの言語を
短期間に習得できる。

暗闇の軌跡

人の通らぬ道は選べない。
獣道でさえ、幾度の暗闇を通った後にできる。
完全に独創的なアイデアとは
暗闇で途絶えた跡を追い越す行為である。
無意識と意識をしばしば往復した軌跡を辿れば
すべてが変わる野生のフィールドへ導かれる。

動的平均律

テンセグリティは
現状維持型の構造安定性をけっして形成していない。
構造の動的平均律がアクティブな共鳴作用を形成することによって
静的な調和と後退を免れている。
アクティブな共鳴作用は
外力を受けることによって
より共鳴作用を形成すると同時に
その増幅をより軽減することができる。
動的平均律は
均等な周波数比で分割した圧縮材の長さとその細長比とが
より破綻の少ない共鳴を得る方法とその組織化のプロセスを確立する
テクノロジーである。
宇宙の構造安定性は動的である。