月別アーカイブ: 2015年5月

点、線、面

シナジェティクスは新しい幾何学ではない。
数千年間維持された
幾何学の点、線、面に関する概念を破壊し
点、線、面は
それぞれジョイント、ストラット、ウィンドウに
変換されたのである。
それぞれの部材には、熱伝導性や弾性が備わっている。

関心事(concern)

自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる人々は
自分以外の出来事に関心を寄せる人々に関心を寄せない。
彼らは、何故その傾向が生まれるかにはもっとも無・関心である。
関心(concern)とは
ふるいにかけるために混ぜ合わせて
利害関係を形成する原始的な行為だからだ。
興味(interest)とは、
間に存在する関係(relationship)へ引き入れる行為である。
関心と興味は、本質的に異なる心の動きを区別する言葉である。
したがって、自分以外の出来事に関心を寄せる人々は
自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる人々にも
興味があるのである。

故郷

核爆発後のヒロシマの人々は
草木や野鳥でさえ移動した後に
セシウムのことはまったく知らされなかったが
今、こんなに多くの人が自らの意志で
故郷で再び被曝するだろうか。
自然は故郷をけっして癒さない。
彼らが自然を癒さないかぎり。

太陽

権力に見えない影を与えるのは、
権力内部ではなく
われわれの混乱から生じる
惨めさと恐怖なのである。
権力の影に無関心が蔓延り
愛と対比的な影を与えるのは、
いま太陽だけだ。

原子力発電

「この仕事は絶対に奪われない」という専門分化によって
製造され独占されたので、その廃棄物もだれも処理できない。

単純化

物事の単純化には2通りある。
小さい物事に分けてみて、それをやり遂げるのが
楽になると感じてから始める方法と、
物事をより統合するために、
より単純化し続けた後に
高度な単純化の難しさ以上に、<直観と美>を感じる方法。

天測航行(astronavigation)

月は楕円軌道を描いている。
その見かけの大きさも変化するほど
地球との距離は近い。
その月明かりがなくても
金星と木星が海に反射する明かりによって
外洋を航行する人々の島で
天測航行(astronavigation)の概念が発見されたに違いない。
しかし、その発見には
それらの惑星がつねに太陽の軌道面と
ほぼ平行な楕円軌道を形成している発見が
先行していなければならない。
そして、天測航法による「位置」の概念は
2つの天体について位置の線の交点から現在位置を知るための
テクノロジーを形成したのである。
動くものから動くものとの関係の法則を
見出す行為は
すべてシナジェティクスへの道である。