極地へ向かう工兵隊(military engineer)

自然と出会うために
人間が道具を使用して短期間に居住可能な場を形成するという考えで
アウトドア製品はデザインされてきたと思われてきた。
しかし、軍隊が来るべき資源戦争に備えて
予備的に行う極地的調査方法から
派生した道具類の洗練された段階に過ぎなかったのである。

アウトドア製品は、
それらをデザインする人々から
自然についての知とコスモグラフィー的認識が消失し、
予期せぬ死の危険を帯びた自然探検への
疑似体験やそれを追体験するための道具にとって変わった。

戦時なら、つまり、21世紀の難民大移動の時代なら
モバイルテンセグリティシェルターの開発は
工兵隊(military engineer/pioneer)の最優先課題の一つであるだろう。
軍隊から主体的に離脱する彼らは、
バイオスフィアのエネルギーと食料生産の可能性が眠る極地へと向かうだろう。

(工兵隊という包括的パイオニアを代表する活動は
ペンタゴンの計画と建設、および原子爆弾のマンハッタン計画などであり、
これまで<見えない権力構造>の技術部門を代表していた。)