日別アーカイブ: 2017年5月16日

続)貧困と欠乏

つまり、バイオスフィアには、エネルギーの欠乏や過剰は存在しないのである。
欠乏と過剰の経済学が存在するだけである。
あるいは、奪うか奪われるかというゲームを合法化した
デフォルトへの矯正装置にすぎない。

1968年まで、ノーベル賞から経済学が排除されていた理由である。
ノーベル経済学賞は、グランチのスウェーデン国立銀行が設立した賞であり、
ノーベル財団はノーベル経済学賞を認知して来なかった。

貧困と欠乏

貧困と欠乏に、相互関係があるように
富裕と過剰にも、上記の相互関係が
反対称的に機能する。

失業率を廃絶する資本主義は存在しない。

不労所得が十分にあって働く意志または
その必要がない自発的失業人口が増加すると同時に
技術革新によって賃金抑制装置としての相対的過剰人口も増加するからだ。

貧困と欠乏、そして富裕と過剰の相互作用は、自然には存在しない。
分解と結合の同時的かつ非同時的に重なり合う階層構造だけである。