24時間以内と数千年間

労働なき富が、
理念なき政治と貢献なき知識を複製し、
神秘なき食料生産が、
微生物なき大地と遺伝子生物学を拡大し、
水と食料と電気を金銭で交換する都市に
人々を幽閉してきた産業社会が
24時間以内に破壊可能なことは
中東戦争などで同時的にテレビ中継されてきた。

都市の水・エネルギー・食料生産の脆弱さから
生まれる不安と怖れをテクノロジーによって軽減しないのは
上下水道のインフラシステムと農村部からの
水・エネルギー・食料の生産方式を
この数千年間換えない方が
<犬のしっぽに散歩を依頼する>習慣を維持できるからだ。

より多くの人々を都市部に定住させる権力構造が
変革可能なテクノロジーを意図的に遅延することによって。