分子間の結合のように

剛性と強度を偽装した構造を暴き出すには、
面のない構造フレームだけでは不十分だ。
フレームの各頂点で、剛性の高い結合材によって
相互にフレームを結合している限り。

自然の構造には、
離れた距離で初めて働く電磁気学的な力が存在する。
分子間の結合には、
構造物のような結合材が介在しないように分子間力が働く。

テンセグリティ構造には、剛性や強度のある結合材はいっさい存在しない。
張力材は、圧縮材に圧縮力を生じさせるための張力ネットワークである。
テンセグリティ構造はもっとも軽量で経済的である。
そして安全である。