月別アーカイブ: 2018年7月

シナジーの存在度

単位体積あたりより少ない物質とエネルギーによって
より大きなテンセグリティシェルターを制作するための構造計算は
精密な縮小モデルのシェルターの破壊実験によって確認できるとは限らない。
風や雪や水を構成する水分子まで縮小できないからではなく、
より大きくなるテンセグリティ構造には
より加速するシナジー効果が出現するからだ。
シナジーの存在度は原寸大の破壊実験に依存する。

雷のプラズマと地下水脈

雷雲に覆われて落雷が続くとその地域の地下水の温度は16度から12度まで急激に低下する。
このプラズマと地下水脈とのメカニズムはまだ解明されていない。
雷の空中放電によって大気中の窒素が分解され風や雨と共に田畑に降り注ぎ
稲妻は稲の成長に深く関与する。

非鏡像的な反対称性

左右に示す光の三原色法と色の三原色法は
対抗する色を相互に変える反対称性を備えている。
撮影と印刷の色の反転に関する相補性は
鏡像対称性から生まれなかった。

不可能とされていた非鏡像的な3次元の反対称性は
正12面体のシナジェティクスモデルによって1981年最初に発見された。


http://optica.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/5-4a32.html

白黒からカラー画像を再現

白黒テレビからカラーテレビを普及する時の
カラーテレビのコマーシャルは当然白黒映像だった。
カラーのリアリティを想像できるように
その白黒の階調はいつもよりも高く調整されていた。
カラーテレビは羨望の対象だったので
この原始的な視覚トリックを批判する余裕はなかった。

自然に異常気象はない

すべてが変化しないで
部分的に変化する全体は存在しない。

人間は同時的で非同時的に
全体が変容する自然をほとんど受容できない。
緩やかな変化のパターンのみに自然を感じる。
経験的に捉えられない急激な変化は破壊的に感じる。

自然に異常気象はない。

植物の冷却機能

外気温37度でも雑草の表面温度は30度前後であるが、
畑の土の表面は50度以上になる。
ホースで散水すると葉の温度は急激に24度まで低下したまま長時間維持される。
土の温度は一時的に低下するがすぐに元に戻る。
気孔の開閉による冷却機能は葉を乾燥から防御している。

操作主義的な方法

考えたこともないことは考えない。
発見したいことは発見できない。
しかし、概念を定義するために
どのような方法でモデル化するかという操作を通して
モデリングしていると、
モデリングしたこともないモデルが発見できる。
この効果的な操作主義的な方法は学校では採用されていない。
アイアンシュタインの思考法はまだ理解されていないからだ。

聡明なアイデア

聡明なアイデアかどうかはそれを聞いた人が
アイデアを模倣して自分のモノとして他人にプレゼンすることで
その効果を確認できる。
しかし、原理の発見者から原理が改善する必要性を超越している
メタフィジックスを理解できたなら、
原理から無数のデザインが驚くほど自在になるだろう。

風と空との境界線

昆虫と雑草と微生物との共存から始まり
土と水と光との調和から生まれる庭の香りによって
庭から風と空との境界が消えていく時、
栽培するために耕された農地よりも早く
庭に穀物、野菜、豆、芋、果樹がやってくる。
この重さのないシステムの働きはどの作物からも推測できない。

風と空との境界線(居谷里湿原)