月別アーカイブ: 2018年12月

分節構造の寝袋(シュラフ)

身体は背骨の構造のような反復する体節からデザインされている。
脊椎動物の分節構造を形成するモジュールが体節である。
体節は、自らの形態だけではなく、隣接する神経組織との相互作用から
神経節や神経ネットワークに影響を与えている。
過剰な剛性や柔軟さを回避できる階層的なシナジー構造に飛躍する。
断熱層の体節からなる寝袋は
バックミンスター・フラーが70年代に最初にデザインした。

ウェスタンマウンテニアリング バイソンGWS
零下40度の極寒用シュラフ

実践的デザインサイエンス講座

シナジェティクス研究所のデザインサイエンス講座生による縮小モデル制作の開始。
原寸大のモバイル・テンセグリティシェルターが
既製品との結合の自由度の拡大によって
それまで予測できなかった実践方法をつねに再定義しながら実践する結果でないなら
シナジェティクスの探求は幾何学で終わるだろう。

反転するリダンダンシー

テンセグリティ球においては、リダンダンシー、
すなわち想定される最低限の負荷と要求される最低限の性能に対し、
それより多めかつ大きめに設計されたこれまでの「余裕」や「余地」は反転する。
より大きい直径のテンセグリティ球の構成要素を
より細く軽くする自然の非物資化の過程と実在によって。

疑似無重力圏で形成される放散虫のテンセグリティ構造においても
地上のリダンダンシーは反転する。

エンジニアリングの起源

エンジニアリングの起源は海にある。
浮力の利用はアルキメデスの法則の発見よりも遙かに先行するが、
岩石での浮遊は不可能であった。
巨大なテンセグリティ球は穴だらけでも大気圏を浮遊する。
浮力の数学的計算方法よりもつねに
自然科学的な法則の発見が先行する。
地球惑星ではそれ以上はできない。

クラウドナインー浮遊するテンセグリティ都市 RBF

脳を欺す概念

誰でもある発見をした時は、単純な喜びに包まれるだろう。
もしそれが明日まで持続するなら真に新しい発見とは言えないのだ。
脳を欺し続けていた概念を破壊することが
如何に困難であるかが熟考されなかったのであれば。
それまで学習した概念が自分の脳を
どれほどコントロールしているかを想像することは
発見と同じように困難だからだ。

共振から共鳴へ

地震の揺れの周期と建物の固有周期(建物が1回揺れる時間)が一致すると
建物の揺れは増幅される。
この共振作用は建物を破壊する。
外力の分散機能が構造を共鳴させるテンセグリティは、
共鳴振動によって構造をより強化する。
原子核が固有の周波数の電磁波と相互作用した結果
共鳴振動を引き起こす核力に変換されるように。

30struts-Tesegrity シナジェティクス研究所 制作
張力材は連続した一筆書きのネットワークを形成する。

構造の自律性(system autonomy)

強制と恐怖によって国家経済の安定化を図るために
宿主をゾンビ化する民主主義と
生活を安定させるために暴動を起こす民主主義には、
予め治安部隊が組織されている。
人々の自律性による権力の民主的な執行はほど遠い。
生命の先験的な自律性はあらゆる構造から周到に排除される。

宇宙の神秘

科学を成立させているすべてを教育することはできない。
用例に基づいた専門化された技術と科学的な公式に矛盾しない
どこでも再現可能な方法のみを教育できる。
科学的発見に導く宇宙の神秘は科学教育の対象ではない。
シナジェティクスの教師は学校にいないばかりか人格を持たない。

複製される螺旋体(Polyhelix)

捻れたリングまたは
表裏のないメビウスリングはDNAの複製には最適である。
DNAの複製システムが閉じたリングだから。
プランクトンの形態は
DNA自体が縺れないために効率的に伸縮する
エンドレスな円環構造の再現なのだ。

数学的原理は自然が包括する。

珪藻の螺旋またはメビウスリング状形態

DNA+RNA(D−Loop)

可視的な動的均衡

2018年は5月革命から50周年だ。
フランスの民主主義は、
外部に放射するエネルギーとの可視的な動的均衡で維持されている。
議席数はシステムの部分にすぎない。
その絶えざるリアルな動的均衡を失いグランチの支配する領土で、
無残に内部被爆するしかない不可視の現実は証明済みだ。