日別アーカイブ: 2019年2月10日

『コズモグラフィー シナジェティクス原論』R.B.フラー

シナジェティクスは構造デザインの手段ではなく
宇宙起源論の過程にある思考の幾何学である。
テンセグリティが観察から発見されなかった科学的方法論を
創出した後に、フラーレンが発見された。
フラーレーンから細胞や放散虫の構造までを一般化する方法は
数学や生物学にはなかった。

☆『コズモグラフィー シナジェティクス原論』 白揚社 (2007/9/1)
バックミンスターフラー 著 梶川泰司 訳

Man knows so much and does so little.(R.B.Fuller)

Man knows so much and does so little.
これは、バックミンスター・フラーの忠告だったのだろうか。
否、天才たちの仕事を伝記のように
尊敬ばかりしている傍観者に
容赦なく飛来する過去からの無人機ブーメランだ。
幸運にも私のテンセグリティ・シェルターに
未だブーメランは来ない。

共振するテンセグリティ、シェルター 直径6.5m カーボン材 重量30kg 
構造とパターン 梶川泰司 シナジェティクス研究所 2008 制作

概念モデルを解明する言語

同一のモデルを異なる方法で知覚することによって
ある発見がなされた時、
発見後もそのモデルを物理的に
何も変化させる必要がない場合がある。
新たな概念モデルを解明する言語が生まれた瞬間である。
経験の偶然性をメタフィジックスからの情報と統合する
生成文法はシナジェティクスである。