月別アーカイブ: 2019年2月

彫刻家ケネス・スネルソン

生活空間としてテンセグリティは危険すぎると考えたスネルソンは、
テンセグリティの自律的な外力分散システムや付加的でない
自然のリダンダンシーに対して無関心なまま、
テンセグリティ彫刻を作り続ける間に、
彼の60兆個の細胞は安全なテンセグリティ構造を
既に採用している現実が発見された。

水と酸素と食料によって

水と酸素と食料によって、
外部エネルギーを自己に取り入れる過程で、
スマホに自己を吸引させビッグデータをより肥大させる時、
シナジェティクスは、
自己を含んだすべてを宇宙に組み入れる方法となる。
物質とほとんど相互作用しない暗黒物質に対する
これ以上の生化学的反応があるのだろうか。

レシピ(recipe)とは受け取ることである

レシピは秘法の集積かもしれない。
料理は見えない生化学反応の連続だ。
知識もまた同じである。
相互作用する順序やタイミングを無視すると、
かなりまずい結果になるだろう。
知識も複雑な生化学反応をする。
レシピ(recipe)とはreceiveであり、受け取ることである。
しかし、思考とは受け入れることではない以上、
思考のレシピは、存在しない。
思考の自発的な生化学反応は、個人の経験から生まれる。

「数えられる無」の脅迫

ゼロ円生活、ゼロ金利、残高ゼロ、
これらはゼロの使い方の一部だ。
ゼロという無限を対象化した概念と記号化の革命によって
「数えられない無限観」から人類を解放した歴史が忘れ去られ、
富と借金を合計するとゼロになる経済学から信じ込まされたのだ。
「数えられる無」に怯えさせるために。

料理は複雑な生化学反応

料理はしばしば創作と言われるが、
人間の身体のような複雑な生化学反応であり、
人間には食物の調理方法の発見しかできない。
料理のレシピから食物に対する神聖さが後退した時に、
「料理を作る」という言葉が生まれた。
私は出来るだけ外食はしない。
料理こそ身体の環境デザインだから。

科学の探求方法さえも編み出す動機

優れた着想を練り上げるための
科学論文の記述方法のウハウなどは
専門分化に従事する専門家たちの自惚れである。
原理の発見者とその概念化におけるパイオニアには、
論文審査や熱狂的な投稿とは無縁な段階がある。
シナジェティクスは、純粋科学における
探究方法さえも編み出す動機から始める。

教科書

科学では、理論を学習するために実験する。
優れた科学者は実験から理論を作る。
偉大な科学者は原理を発見する。
しばしば、科学的ではない方法で。

その発見後に、優れた科学者たちが実験するが
原理の発見者が教科書を書く歴史はない。
真実の思考の過程はつねに編集されている。

詐欺師(imposter)の想像力

他人になりすまして他人を欺くはずの詐欺師が
他人の独創性を盗んだ場合、
他人の経験を自分に対して欺し続けなければならない。
(自分の内部に自己宣伝用ポスターを貼り続ける)
しかし、アイデアを考案した動機までも盗めない。
しかしアイデアを考案した動機までも盗めない。
偶然性と間違いの神秘が織り成す動機のリアリティは、
動機の具体性を置き換える想像力がない場合は再現不可能だ。

早朝の天然酵母パン

天然酵母パンを最初に作ったのは幼稚園の授業だった。
葡萄から酵母菌を培養してパンを作る方法は
子どもの遊びを超えた革命的な知恵だった。
今では酵母と塩と小麦粉は
全自動で生化学的に8時間後に焼き上がる。
パンの香りで目覚める早朝は、いつもその鮮やかな記憶が漂っている。

HBで焼き上がった1.5斤の天然酵母パン
砂糖を入れなくとも多めの塩と小麦粉だけで十分に発酵する